太眉でロングソバージュ、肩パッド入りの真っ赤なボディコンスーツを着て、肩からショルダーホンを下げて登場!バブル時代に流行った言葉を使ったネタでブレイク中のバブル芸人、平野ノラ様。
実は、小生が今一番気になっている芸人さんでございます。
そんなノラさんのネタの中には、「ワンレン・ボディコン」、「荻野目ちゃんダンス」、「クロマティ」、「ジャンボ尾崎」、「ダブル浅野」、「鉄骨飲料」、など様々なバブル期のキーワードが登場します。
しかし、絵本ネタはまだ登場していないのではないか…と思い、是非、平野ノラ様に使ってもらえそうなバブル期の絵本、探してみました。
こちらは、バブル全盛期!1987年に出版された「ウォーリーをさがせ!」。イギリス人イラストレーターのマーティン・ハンドフォード氏によってイギリスで出版され世界中で大ヒットした絵本でございます。
同じ年に日本でも出版され、大ヒット!シリーズ化されました。
当時、バラエティ番組の「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」(フジテレビ系)で「ナンチャンをさがせ!」というコーナーも作られたので、そちらでご存じの方も多いのでは…。白地に赤のストライプのシャツに水色のパンツ、黒ぶち眼鏡をかけたウォーリーが旅にでる物語。ウォーリーが出かけた先はなぜか、どこも凄い人混み!
その中からウォーリーを探しだす絵本でございます。(正確には、道連れのウェンダ、魔法使い、オドロー、さらに、いろんなモノを探して楽しみます。)
ちなみに、最初のページでは230人を超える人間が描きこまれております。その後さらに、探す難度はアップしていき、12画面目では人数も倍以上に!まさに、ハロウィンの渋谷スクランブル交差点状態でございます。
探すことを楽しむ絵本は、「ミッケ!」シリーズなど、今ではたくさん出版されていますが、その流れを作ったのが、この「ウォーリーをさがせ!」ではないでしょうか…。
- ミッケ!―いつまでもあそべるかくれんぼ絵本
amazon.co.jpより
ちなみに、「ウォーリーをさがせ」は、シリーズで何冊もでていますが、作者のハンドフォード氏が一番気に入っているのは、「ウォーリーハリウッドへいく」の「歌と踊り」の場面だとか…。
ここで、絵本ウンチクをひとつ。
実は、イギリスで「ウォーリーをさがせ!」が出版される10年前(1977年)に、画家としても超有名な安野光雅先生が「旅の絵本」という絵本を出されております。(名作なのでご存じの方も多いかも…)
- 旅の絵本 (1) 中部ヨーロッパ編 (安野光雅の絵本)
amazon.co.jpより
実は、こちらの絵本でも、「ウォーリーを探せ!」と同様、各ページに描かれた小さな旅人をさがし出す遊びが、当時流行っていたそうなんです。
さらに…、安野光雅さんは1984年に国際アンデルセン賞を受賞されており、当時、「ウォーリーをさがせ!」は「旅の絵本」のパクリではないかという声もあったようです。
もちろん、真相は???ですが。ただ、小生が言いたいことはふたつ。
ひとつは、安野光雅さんの「旅の絵本」が素晴らしいこと。大人におススメです。
是非、一度読んで頂きたい!
そして、もうひとつは、平野ノラ様に「ウォーリーを探せ!」をネタに加えて頂きたい!このふたつでございます。