先日、ウェブサイト「Movie mistakes」が、年末恒例のその年に劇場公開になった映画のなかで、どの映画に間違いが多かったのかランキングを発表しました!
今年の1位は、日本でも大ヒットを記録した「デッドプール」。「Movie mistakes」によると、間違いは23か所!手錠を外すため自分で左手を切り落とすシーンがありますが、その後のシーンでは、左手ではなく、あるはずの右手がなくなっているとか…、デットプールが描いた絵がシーンによって違っているとか…、いろいろ見つかっちゃったそうです。
「デッドプール」はDVDも出ているので、ぜひ、間違いチェックをしながら鑑賞するのはいかがでしょうか。ちなみに、2位・3位は、「シビル・ウォー」と「ズートピア」。どちらも13か所で、同率2位でした。
この間違い探し、実は絵本の世界にもございます。是非、こちらもお楽しみ頂きたく、有名な絵本の間違いエピソードをふたつほどご紹介させて頂きます。
まずはコチラ、「モチモチの木」。
かつて小学生の国語の教科書に載っていたロングセラー名作絵本でございます。内容を50字以内で説明すると…夜中に一人でおしっこにもいけない弱虫の男の子が、大好きな祖父の為に勇気を振り絞って〇〇するという物語。
実はこの絵本、間違いが発覚、1977年の改訂版で描きなおされているのであります。どういうことかというと…
最初は、絵本の中に三日月が何カ所か登場していたのですが、当時、学校の先生や子供達から「三日月は丑三つには、空に出ていないはずだ!」との、名探偵コナンばりの鋭い指摘が!(三日月は日没後すぐ沈むらしい)
恐るべき洞察力でございます。
それを受けて、三日月は膨らんだ月に描きなおされ、日付も3日だったのを20日に変更されたとのこと。興味のある方、改訂前と改訂後、見比べてみてはいかがでしょうか。(図書館によっては、置いてあるかも…です)
そして、もう一冊。こちらも名作中の名作!「げんきなマドレーヌ」
最近、グッズも人気とか!女子のみなさんはよ~くご存じの名作絵本、マドレーヌ・シリーズの第1作でございます。
マドレーヌ・シリーズとは、フランス・パリの寄宿学校に住むアメリカ生まれの女の子、マドレーヌと寄宿学校のクラスメイトや先生たちが織り成す物語。シリーズの「マドレーヌといぬ」では、絵本のノーベル賞と称えられる「コールデコット賞」も受賞しております。
第1作の「げんきなマドレーヌ」では、マドレーヌが盲腸で入院することに。そのお見舞いに11人のクラスメイトが訪れ、なぜかマドレーヌを羨ましがるというストーリー。
この中で、またしても読者からの鋭い指摘が!一体何が…。実は、マドレーヌが入院した後のシーンで、寄宿学校にはマドレーヌを除く11人の生徒しかいないはず!なのですが、なぜかある1シーンだけ、女の子が12人も…。
こちらは、間違いが判明した後も、作者の意向であえて改定せずに、そのままになっております。ぜひ、チェックしてみてくださいませ!
映画も絵本も1度きりではなく、改めて見てみると必ず新たな発見があるもの!このお正月休み、間違い探し目線で、名作をもう一度じっくり楽しんでみるのはいかがでしょうか…。