ただし問題は完成度
歌もパフォーマンスも楽曲もバンドもその世界観も、総合してどこに出しても恥ずかしくないレベルで魅せること。異種なジャンルに挑むのだから、子供の学芸会と思われたら笑われるだけ。ウケ狙いじゃない。
観る者に「本気」を分からせ、默まらせ、惹き込み、虜にする。このくらいの気持で挑まなければきっと失敗する。そのレベルに仕上げるにはとてつもない労力が注がれたはず。
ファンが面白がる設定を作っていこう
ファンはBABYMETALの世界観を面白がりついてきます。共有することで、そこに一体感も生まれます。
ちなみにBABYMETALとそのファン達は、次のような世界設定(掟)のなかで活動しています。
◇メタルの神【キツネ様】のお告げに沿って活動。
プライベートは“世を忍ぶ仮の姿”とする。
◇ヘヴィメタの世界では影絵のキツネの指型をメロックサインと呼んで掲げる。が、BABYMETALでは見たまんま【キツネサイン】と呼ぶ。
◇テーマカラーは赤と黒。
◇LIVEではMCなし。
◇特に表立った関係者は「◯◯METAL」と命名する。
◇活動に段階を踏む「メタルレジスタンス第一章」※現在第四章
◇目標は「世界征服」
◇べビメタファンを【モッシュッシュメイト】と呼ぶ。
※ベビメタ発のものもあればファン発のものも、臨機応変に創りあげて
ももクロが5人のイメージカラーを作るとか、ファンを「モノノフ」と呼ぶという発想と同じ。ユニーク・可愛らしさとダークな格好良さを、表裏一体で楽しむ姿勢が感じられます。
YouTubeを活用してターゲットを海外に
たぶん、最初から海外に目を向けていたのではないでしょうか。クドイですがヘヴィメタは日本でウケないであろう前提があります。そこでYouTubeでPVを配信。今や珍しくもない手法ですが、ヘヴィメタの本場は欧米だし、昨今海外で日本のアイドル人気が高い。
――――― 狙いはBINGO!