芥川賞作家のピース・又吉直樹さんといえば、お笑い界随一の読書家。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の読書芸人としても有名でございます。その本を見る目は、とても高い評価を得ているようで、本屋さんに行くと、「ピース又吉直樹氏、推薦」などと書かれた帯(本に巻かれている紹介文を書いたアレ)をよく目にします。
最近だと、人気作家、西加奈子さんの新刊「i(アイ)」や平野啓一郎さんの最新小説「マチネの終わりに」などの帯も書かれています。
そんな又吉さんが絶賛する作家が、ショートショート作家・田丸雅智さんなのでございます。「ショートショートの神様」と言われる星新一氏の孫弟子にあたるとか…。
「王様のブランチ」(TBS)にも注目の若手作家としてご出演。今年、著書の「海酒」が又吉さん主演で短編映画化され、カンヌ国際映画祭で世界初公開されました!
そんな田丸さん、又吉さんとはプライベートでも親しいそうなんですが、そもそも、又吉さんと知り合ったきっかけが、…。
以前、担当番組に出演頂いた際に伺ったのですが、1冊目の本(2014年発売の「夢巻」)ができた時、その本をファンレターと一緒に、又吉さんに送ったのがきっかけだそうです。それを読んだ又吉さんから連絡が来て、それ以来のお付き合いだそうです。
ちなみに、田丸さんは1987年生まれ。まだお若い。東京大学理工学部卒業。東大、それも理系!? 田丸さん的には、子供の頃から何かを作るのが好きだったそうで、自分の中では、作家活動(物語を作ること)も理系も同じなんだそうです。
それだけではござません!
田丸さんのすんごいところは、そのバイタリティーでございます。執筆活動の他に、超ショートショート講座を開催!(子供からシニアまで大好評、企業でも研修として開催されております。)
さらに、即興ライブも開催!こちらは、その名の通り、即興でショートショート小説を作ってしまおうというライブ。参加者もゴイスーです!これまでに、又吉さんをはじめ、フルーツポンチの村上さん、乃木坂46の高山一実さんなどが参加されております。
さらにさらに…
まだお若いのに、自らが発起人となりショートショート大賞 (主催:キノブックス)を設立!同賞では審査員長も務め、後進の育成にも尽力されております。
そして、なにより一番すごいのが、…今年2016年に出版された本の数。ご覧くださいませ!
著書
ショートショート千夜一夜
E高生の奇妙な日常
ショートショート列車
児童書
じいちゃんの鉄工所
編纂
ショートショートの缶詰
文庫
夢巻
家族スクランブル
計8冊!「たいへんよくがんばりました」のスタンプ、絶対もらえちゃいます!
最後になりましたが、(今、それ聞く?) みなさん、ショートショート小説ってご存知でしょうか?実は、星新一さんのことを知らない若者が今増えているそうなので…いろいろ定義はあるそうですが、田丸さんいわく、「短くて不思議なお話。400字詰め原稿用紙1枚から20枚の作品。ざっくり言うと…」ということです。
ショートショート小説、まだ未体験の方、是非、お正月休みに体験してみてはいかがでしょうか。