東京ビッグサイトで開催された「第19回国際オートアフターマーケットEXPO 2022」で、加工を施した車両1台を丸々展示し、注目を集めていた「STEK JAPAN(以下、エステックジャパン)」の企業ブース。
一見カッティングシートなどで施工しているように見えるが、実はこれらは全て「プロテクションフィルム」と呼ばれる保護フィルムでの施工となっている。
業界でも稀有なデザイン性に優れたプロテクションフィルムの展示を行ったSTEK(以下、エステック)から、フロントガラス保護のフィルム製品や車体フィルムの新色が登場する。
プロテクションフィルムブランド「STEK(エステック)」
2022年3月9日〜3月11日の3日間開催された「第19回国際オートアフターマーケットEXPO 2022」は、全国から多数の企業が展示を行う、オートアフターマーケットの活性化を目的とした商談型展示会。
その1ブースに出展したエステックジャパンは、世界で80ヶ国以上の地域で、車体の保護を目的とする「プロテクションフィルム」を展開するブランドの日本国内総代理店だ。
展示ブースでは、「MINI John Cooper Works(ジョンクーパーワークス)」にエステックのプロテクションフィルムで施工を施した特別車が展示され、存在感を出していた。
エステックのフロントガラス保護フィルム「DYNO flex」
プロテクションフィルムとは150μ以上の厚みを持つ透明ウレタン製フィルムで、主に車体の純正塗装保護を目的とする製品。しかしバリエーションが少なく、加工の際の難点から日本ではあまり馴染みが薄い製品でもある。
そんなプロテクションフィルム業界の中で、エステックはデザイン性豊かな優れたプロテクションフィルムを展開し、多くのユーザーを獲得。世界80ヶ国以上で商品を展開し、日本でも2019年前より展開を開始した。
エステックジャパンが今回展示した商品の1つが、フロントガラスを飛び石や汚れ・傷などから守るフロントガラス保護フィルム「DYNO flex(ダイナフレックス)」だ。
フロントガラス保護用のプロテクションフィルムは、基本的には熱形成が必要となる。そのため、車体のデータを保有し、専用のフィルムを使用する。しかし、同系統車両でもバージョン違いなどではフロントガラスの形状が異なり、その都度職人による熱形成が必須となってしまう。
ここで失敗すると業者の負担となってしまうため、施工業者への負担も大きく、中々認知や普及がされづらかったという経緯がある。
しかしエステックのダイナフレックスは施工用の液を塗布し、フロントガラスに貼り付け、間の気泡をハケなどで抜くだけというお手軽さ。貼り直しも容易で、業界内で注目を集める製品だ。
エステックジャパンの担当者によると、「飛び石による修理費は、高い場合だと50万円以上となる場合もある。ガラスも高騰しているうえ、車の査定などでもマイナス要素となってしまう」とコメント。
飛び石によるガラス破損を防いでくれるだけでなく、エステックが扱うプロテクションフィルム「ダイノシリーズ」は共通して、一定の熱を加えることで軽微な傷を回復するセリフヒーリング機能が備わっているほか、撥水性も十分と防汚性にも優れている製品と言えるだろう。
多彩なバリエーションの車体用プロテクションフィルム「ダイノシリーズ」
エステックのプロテクションフィルム「ダイノシリーズ」の最大の特徴は、優れたデザイン性にある。まるでカッティングシート・ラッピングで加工が施されたような展示ブースの車体を見れば分かるだろう。
全てエステックのプロテクションフィルムで加工されており、マットや透明なフィルムだけでなく、赤・青・黄などのカラーのほか、カーボンなどの複雑な色味も出してくれるフィルムを展開している。
「車のコーティングというものはようやく認知がされてきているが、プロテクションフィルムはコストや認知の面で、まだまだ日本国内では遅れてしまっている。いかに世に広めるかという点が大きな課題ですね」とエステックジャパンの担当者は説明。車業界だけでなく、様々な分野で利用される可能性を今後も追求していくと話していた。
また、今回の展示会では新色となるプロテクションフィルムも展示。
これは3月中には何かしらお知らせが出来るとのことなので、ぜひ公式サイトなどで情報をチェックしてみてはいかがだろうか。
※公式WEBサイト:https://stek-japan.com/
車両ケア製品のほか、保護用フィルムを貼った後のケア用品も販売中となっている。
車の保護を前提として、自身の車のアレンジが可能で、デザイン性が高いエステックのプロテクションフィルム。今後コーティングに変わる車両保護の方法として、エステックのプロテクションフィルムを選択肢の1つにしてみてはいかがだろうか。