本日、5月5日はこどもの日。小さな男の子のいるお宅では、柏餅やちまきを食べながら「大きくなったら何になりたい?」なんて聞く親子さんもいるかも知れません。
人材派遣会社アデコグループが2016年1月に発表した【アジアの子どもの「将来就きたい仕事」に関する調査】によると日本男子の1位は“会社員”(!?)
この結果にWEBでは「夢がない」「大人(両親)が言わせているのでは?」「会社員は職業じゃない!」などの意見が飛び交いました。
アデコグループ アジアの子どもの「将来就きたい仕事」に関する調査
ちなみに会社員という回答が3位までに入ったのは日本のみ。他、アジア太平洋地域6か国、韓国・香港・台湾・タイ・シンガポール・ベトナムでは、医師や先生・アスリート・警官などが上位をしめています。
しかし『会社員』を目指す子供が多くても、将来の夢を『社長』と答える子供は少ないようです。映画やドラマでは、度々『子供社長』が登場しますが、『子供社長』の物語は、まったくのフィクションではなく実際に中学生でも『社長』になれます。
日本の法律では、児童の健康及び福祉に有害でなく、労働が軽易なものであれば13歳以上で代表取締役になることが出来ます。『法定代理人』がいれば未成年でも起業できるんですね。(労働基準法 第56条~年少者の労働時間制限より)そんな日本で子供社長として話題になったのが米山維人さんです。
『ケミストリークエスト』社長
2011年に米山さん(発明当時・小3)が12歳ながら社長として会社を設立し、商品化したカードゲームが、累計販売数7万個以上というヒット商品【ケミストリークエスト】です。
水素・炭素・窒素・酸素の記号が書かれた原子カードを中心に、二酸化炭素や水などの分子を作っていく「楽しみながら元素記号や化学結合が学べるゲーム」を考案。科学という言葉を知らない子供でも、遊びながらいつの間にか科学結合を修得してしまう、優れものです。
ケミストリークエスト株式会社
http://chemistryquest.com/
『Mr. Cory’s Cookies』子供社長
海外に目を向けると…アメリカで話題のクッキーの会社『Mr. Cory’s Cookies』を立ち上げた少年Cory Nieves(コーリー ニーヴス)さんが有名です。
クッキーで商い(露店)を始めたきっかけは「バスじゃなくて毎日学校に車で通いたいから、その資金を稼ごう!」と思ったからだそうで、なんとも子供らしいストイックな発想。1ドルという安さもあって手作りクッキーは瞬く間に人気に!
Mr. Cory’s Cookies
http://www.mrcoryscookies.com/
誰にでも楽しめるオーガニックのクッキーを作りたいと考え、お母さんと共に数ヶ月間いろんな材料・いろんな焼き方を試し、究極のレシピを完成させました。
「見た目は成功の鍵である」と持論のあるコリーさんは、最強にオシャレで個性的。彼のおしゃれなコーディネートは、子供のみならず大人達の間でも話題に。今では、モデルや俳優としても活躍の場を広げています。
最近の子供が将来なりたいもの
やはり今年の1月に発表された第一生命による【第27回「大人になったらなりたいもの」調査】の結果では、男子が“サッカー選手”。女子は“食べもの屋さん”というのがここ数年定番のようです。
出典:第一生命 第27回「大人になったらなりたいもの」調査
アデコグループが発表した【アジアの子どもの「将来就きたい仕事」に関する調査】とまったく違う結果に不思議を感じざるをえませんが、男子のなりたい憧れの職業が“サッカー選手”という結果は、どの調査を見ても明らかのようです。
さらに先日、毎日新聞(WEB)で発表され話題になったのが、兵庫県立大学・竹内和雄准教授が、大阪府内のある小学校が調査したという【4年生男子の将来の夢】。1位サッカー選手、2位医者、3位ユーチューバー、4位公務員という結果に。
3位に“ユーチューバー”が入ったことでメディアで大きく取り上げられ、さまざまな意見が交わされています。時代が変われば憧れの職業も変わるものです。