一度は行きたい冬の名所「銀山温泉」の魅力とは

2023/02/07
桃倉もも

山形県にある「銀山温泉」。NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台となったことで一躍脚光を浴び、大正ロマンの哀愁を感じるノスタルジックな街並みは雪化粧をするとさらなる幻想的な雰囲気につつまれます。その街並みを一度は見ようと日本中からだけではなく世界中からの観光客が訪れる日本随一の観光名所となっています。今回はそんな銀山温泉について、筆者が実際に現地に足を運びその銀山の魅力を紹介します。

銀山温泉とは

銀山温泉とは、山形県尾花沢市にある温泉。この地は室町時代に栄えた銀山の一つで、当時の鉱夫が発掘したと言われています。江戸時代寛永期に最も栄え、その後銀採掘が衰退後は温泉治療の湯治場として賑わうも1913年の大洪水で壊滅。その後は、地元民の取り組みにより復興、現在の温泉街の光景が完成しました。1925年ごろに「能登屋旅館」が建てられ、現在は国の有形文化財に指定されています。ドラマのロケ地に使われるなど、最近ではSNSに投稿された写真がバズり、全世界からのファンがこの地に足を運ぶようになりました。

大正ロマン館

銀山温泉への道のりは遠いです。今回筆者はバスツアーで参加。前泊のお宿(月岡ホテル)からバスで1時間半ほどかけて、銀山温泉の入り口である「大正ろまん館」に到着。観光客はここでシャトルバスに乗り換えて、10分ほど乗車して銀山温泉へ向かいます。乗り換えは必須で、銀山温泉内には大型車両、一般車は立ち入り禁止。車両は関係者のみになります。

大正ロマン館。銀山温泉への入り口にあたる館。お土産も豊富で、シャトルバスの待ち時間に見ることができます。

いざ銀山温泉へ

シャトルバスに乗車したのち、銀山温泉の少し手前で降ろされます。5分ほど歩いて見えてきたのが、大正時代にタイムスリップしたかのような街並み。筆者が訪れた日は雪が積もっており、幻想的な雰囲気につつまれていました。

入口にあるお土産やさん。銀山温泉の名物は「はいからさんのカリーパン」。大正ろまん館とここで出来立てが食べられます。銀山温泉に訪れた際は是非食べてもらいたい一品です。

川の両側に宿が立ち並びます。どの宿も昔ながらの建築を生かしたお宿。中でも「能登屋旅館」(写真右手)は日本有形文化遺産に登録されており銀山温泉で一番歴史のあるお宿です。人気のお宿のためすでに今季は予約でいっぱいだとか。

街全体が映えスポットではありますが、赤い橋が架かるこの場所が一番の映えスポットではないでしょうか。

能登屋旅館を超えると、滝が見えてきます。そこがこの街の終着点。街自体は小さく、10分もあれば全体を見て回ることができます。滝の側には、滝を見ながら食事ができるお蕎麦屋さんを発見。今回は少し時間があったのでお蕎麦屋さんで休憩。(座った席で滝は見れず…)

また、小さな街なので食事する場所が少なくどこも混んでいるので、予約ができるならば予約しておく、先に名前を書いて観光するのがおすすめです。宿で料理を予約している際は平気ですが、素泊まりで銀山で訪れた人は夕食難民にならないように気を付けてください。もちろんコンビニは近くにありません。

共同浴場

今回、バスツアーなもので入浴はできませんでしたが街中には共同浴場「しろがね湯」があります。地元民も通う共同浴場で、宿を予約していなくても気軽に入浴できます。建築家「隈研吾氏」のデザイン。お湯はもちろん、建築も見どころのひとつです。

しろがね湯

[住所]山形県尾花沢市銀山新畑地内

[営業時間]9時~17時(最終受付16時30分)

[定休日]不定休

[料金]【大人】500円【小人】200円

[レンタル]タオル200円(販売)

おみやげ

銀山温泉といえば「はいからさんのカリーパン」です。お土産用としてもおすすめですが、なんといっても寒い中アツアツのカリーパンは絶品です。小ぶりサイズなのでぺろりと食べてしまいます。

また、この地方ではスイカも有名です。銀山温泉のある尾花沢氏は夏場のスイカ生産量は日本一。そのためスイカに関連するお菓子がたくさん売られています。スイカのお菓子って珍しいですよね。スイカ好きは是非手に取ってみてください。

念願の銀山温泉に行ってみて

5年ほど前から銀山温泉に行きたいと思っていたものの、コロナ禍の影響もあり、なかなかタイミングがなかったのですが今回初めて銀山に足を運ぶことができました。銀山温泉は期待を裏切らない素敵な街でした。さらに雪が積もっていたので、街全体が一層奥ゆかしい雰囲気がでていました。やはり冬に行くのがおすすめかと。SNSで銀山温泉の写真が拡散されたこともあり、海外の観光客の姿も多く見受けられました。とはいえ、日本人でもここへくるのは一苦労。

今回はバスツアーでの参加でしたが、最寄り駅からは遠く、車など足がないと難しく感じました。街自体は小さいのですぐに回れます。ただ、飲食店などは少ないため素泊まりで行く人は夕食難民にならないように気をつけてください。

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この記事を書いた人

桃倉もも

中央大学卒。複数のメディアでライター経験あり。現在は不動産系メディアで投資を学んでます。

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