“冬に売れてる意外なもの”としてアイスクリームが注目されている。総務省家計調査の『1世帯当たりの アイスクリーム支出額 年別月別推移』によると、2013年から10月~1月の支出額が増えており、冬のアイス市場が活性化してきているのが分る。
森永乳業が2016年11月に実施した【冬アイスに関する意識調査】では、冬にアイスクリームを食べたいと思うか?という質問に、98.4%の人が食べたいと思うと回答。性別、年代を問わない結果となり『冬アイス』が生活に定着しつつあるようだ。
※総務省家計調査の『1世帯当たりの アイスクリーム支出額 年別月別推移』より
年代別では、20代の男性、20~30代の女性の「すごく食べたいと思う」が最多回答となっており、特に若年層で『冬アイス』が浸透している結果もでている。
冬に人気のアイス味は?やっぱり○○!
では、どのようなフレーバーアイスが好みなのだろうか?夏と冬に食べる(食べたい)アイスクリームに、それぞれどんな要素を重視しているか?という質問では、夏・冬ともに『バニラ』が71.2%で断トツ。
注目すべきは、夏は『チョコレート』が44.9%だったのに対し、冬は62.9%で夏を18ポイント上回り、夏に比べて『チョコレート』の支持率が顕著に上がっていることだ。
その理由を、杏林大学名誉教授で精神科医の古賀良彦氏は、チョココーティングバニラアイスには、ほど良い覚醒効果があるからではないか、と話す。
「冬は屋外にいると、寒さで『交感神経』が活発に働き、体を緊張させるので、体温を保とうとします。一方、暖かい職場や家に居ると、『副交感神経』が活動して、体の緊張がほぐれ気分がリラックスし、眠りへと誘われます。食感がなめらかなチョコレートアイスは、暖かい部屋の中でくつろぎ過ぎてしまった気持ちと体に、丁度良い緊張感や覚醒効果を与えてくれるのです」と解説。
どうやら、人は自律神経のバランスをほど良く整えるために、自然にチョコレートアイスを好んで食べるようだ。皆で楽しくアイスを食べるのも良いが、冬は、気分転換にチョコレートアイスを食べるのも良いかも知れない。
なぜチョコレートフレーバーの冬アイスは定着したか?
もともと、メーカー各社、夏にはスッキリとした氷系や果実フレーバーを、冬には、味が濃いめのバニラやチョコレート、抹茶などをリリースすることが多い。さらに近年、大人向けのリッチなアイスクリームという新市場に力を入れはじめたのも、冬アイスの需要が伸びた理由だ。
アイスクリームを、あまり口にしない冬に食べてこそ“特別”なイメージ。濃厚で口どけの滑らかなアイスを温かい部屋で味わうのは、やはり贅沢なことだろう。
※もはや定番。デイリープレミアムというジャンルを開拓した覇者、森永乳業“PARM”
※江崎グリコの超ロングセラー“ジャイアントコーン”期間限定“ 大人のショコラ”
※ロッテの看板商品“Ghana”は2層仕立ての濃いチョコレート味が人気
冬アイスを一緒に食べたい芸能人は?
ちなみに、先のアンケートによると、冬にアイスを一緒に食べたい芸能人は、男性は断トツでマツコ・デラックスさん。女性では、ローラさん・有村架純さんが同一で1位だそうだ。
マツコ・デラックスさんは、TBSの『マツコの知らない世界』で冬アイス好きを公言したことが、票に結びついた可能性があるが、以下、順位をみると、タモリさん、福山雅治さん、大泉洋さんと、話上手の芸能人が並ぶ。
やはり、冬アイスは温かい部屋でまった~り…と、会話を楽しみながら意中の男性と。また、女子同士なら恋バナなどに華をさかせながら、アイスを頬張るといったシチュエーションが理想なのかも知れない。
冬アイスに関する意識調査
■調査主体 : 森永乳業
■調査期間 : 2016年10月29日(土)~ 30日(日)
■調査方法 : インターネット調査
■調査対象 : 全国の20代~60代の男女 合計1,074名
男性 20代(10.1%)、30代(9.6%)、40代(9.8%)、50代(9.9%)、60代(10.1%)
女性 20代(9.9%)、30代(10.1%)、40代(10.1%)、50代(10.1%)、60代(10.3%)