ブラジルの人たちは、大人も子供も関係なしにお菓子が大好きで、駅のホームにお菓子専門のお店があったりと生活になくてはならないものです。
(日本の駄菓子屋と変わらない内装)
今回は、サンパウロのホステルで働く、日本などの海外生活も経験したというフロントさんが選ぶ、“ブラジルでしか食べられない”お菓子5選を紹介いたします。
ブラジルと言えばコレ!口パサパサ注意の“パソッカ”
(形やサイズが違うものも。パサパサですぐ崩れます。)
まず初めに紹介するお菓子はブラジルお菓子の代表とも言える“Paçoca(パソッカ)”というお菓子です。
なぜ“代表”かというと、今までリオデジャネイロ、サンパウロ、サンレオポルドと3都市を回りましたが、どの土地でも知らない人はおらず、パソッカを嫌っているブラジル人には会ったことがないからです。
パソッカはピーナツでできたお菓子で、「あるものを粉末にした物」という意味をもつ“Paçoca”という言葉が名前の由来だけあり、パッサパサです。
食感は和三盆をもっと頼りなくした感じで、袋に入れて持ち歩いているだけで写真のように粉々になってしまいました。激甘ピーナツバター味の和三盆といった感じです。会社によって大きさや形に違いがあり、キャラメルタイプの物もありました。
ピーナッツソフトキャンディー“ダジニョ”は食感が…
続いて、またしてもピーナツ菓子の“Dadinho(ダジニョ)”。
ブラジルでは同じ名前なのに、形が全然違う…といったものが多く感じ、このダジニョもその一つ。
ソフトキャンディータイプのものがあれば、ウエハースや、ペーストなどもありました。おススメしてくれたのがキューブだったので、こちらを紹介します。
(まとめ売りやばら売りと、売り方も様々)
このダジニョ、甘さはパソッカほどじゃないのですが、どうも歯触りに好みがわかれそうなお菓子です。ちょっとシャリシャリした油粘土をかじった感じでした。
油粘土をかじったことはありませんが。しかし、このお菓子もブラジルの人たちからは人気を集めているそうです。
激甘党向けのチョコレート菓子“ブリガデイロ”
(現地の子が作ってくれたブリガデイロ)
これまでに紹介したお菓子もすごく甘いですが、甘さで言えばこの“Brigadeiro(ブリガデイロ)”が圧倒的なNo.1です。
ただただ甘いチョコレートを丸めたお菓子なのですが、スーパーやお菓子専門店でも、ブリガデイロを作るための缶詰は売っていたのですが、このお菓子だけはお店で見つけることができませんでした。
ただのチョコレートとは食感が異なり、柔らかく、ちょっと歯にくっつく感じがありました。
お酒のおつまみに最適!味付け濃い目の“トルシーダ”
今回紹介する5種類の中、唯一のしょっぱいお菓子“Torcida(トルシーダ)”。
ぷっくりと膨らんだ形が特徴的で、日本の“おっとっと”を固くした感じの、食感がとてもいいスナックです。種類が豊富で、鳥の丸焼き“ガレット”やベーコン、玉ねぎなど、10種類近くのフレーバーが並んでいました。
(ブラジルと言えば!なシュハスコ味と、おススメされたピッツァ味)
味がありすぎて選べなかったので、おススメの2種類を食べてみました。どちらの味もなかなかの濃い味で、ビールなどお酒のおつまみには良いかもしれません。
シュハスコ味を自分なりに分かり易く説明すると、“ワサビ―フ”のさび抜き、だと思います。買ったお店では、1.7レアル(約50円)でしたが、お店によって値段はバラバラです。
ちょっとHな名前が付いたお菓子“テタジネーガ”
(この形がちょっとHな名前の由来…)
最後に紹介するブラジル菓子は名前にちょっとしたエピソードを持つ“Teta De Nega(テタジネーガ)”。
お菓子自体は、マシュマロをチョコレートでコーティングしたもので、プレーンとココナツがかかっているものがありました。お値段は日本円で1つ30円。
(駄菓子屋さんみたいなお店で発見!)
そして、このお菓子はその形から“テタジネーガ”という呼び名が付いているのですが、直訳すると“黒人女性のおっぱい”という意味なんです。
そのため、このお菓子の話をすると大概の人に笑われます。
“Nhá Benta(ニャベンタ)”というよく似たお菓子もあるのですが、ニャベンタは高級なお菓子だそうです。味は紹介した5種類の中で個人的にですが、最もおいしいと思えるお菓子でした。
いかがでしたでしょうか?
ブラジルに来た際、シュハスコやフェイジョアーダなど、高級なお店の食事もいいですが、よりディープなブラジルを知るためスーパーやお菓子屋さんをめぐるのも面白いですよ。