列島各地で30度超えの真夏日が続いています。こうなると仕事そっちのけで夏のレジャーを計画したい気持ちにかられますが、夏の定番と言えば、やっぱり海か山ですよね。
ただし、開放的な気分に身を任せてしまうと、思わぬ事故につながる危険性もあります。
不測の事態に備えるためにも、どんなリスクがあるかをきちんと押さえておきましょう。
海派は「離岸流」に気をつけろ!ポイントは「海岸と平行に泳ぐこと」
海のリスクと聞いて、真っ先に思いつくのが「水難事故」です。
海上保安庁によると、例年、海浜事故者数のうち遊泳中の事故者がほとんどで、平成26年は約6割を占めているとか。
水難事故のなかでも、とくに注意したいのが「離岸流」です。離岸流とは文字通り、岸から沖へ強く流れる、海水の流れのこと。これに巻き込まれてしまうと、世界記録保持者のトップスイマーでも浜に戻れないくらいの速度で沖合に流されてしまいます。
必死に浜に戻ろうとしても体力を消耗するだけで、命を落とす危険性もあるのだとか。巻き込まれてしまった時は、とにかく「海岸と平行に泳いで離岸流から脱出すること」です。潮の流れから抜けた後に、落ち着いて泳いで戻ればいいのです。
他にもある「海」のリスク
海派のリスクはこれ以外にも、さまざまなものがあります
・猛毒をもつ生物に刺される
・熱中症ややけど
・落雷に遭う(近年死亡事故も発生するほど増えています)
山派の天敵は「クマ」などの猛獣、高山病の発症など
一方、山派の場合、トレッキングレベルか、本格的な登山かでリスクは変わってくるでしょう。たとえば、両者で可能性があるのが、クマなど猛獣との遭遇です。
クマのや猛獣との遭遇
とくに、ここ最近は、人里にクマが下りてきて、人が襲われる事故もありました。予期せず、クマと遭遇した場合は、決して背中を見せて逃げてはいけません。クマは逃げる者を追う習性があります。
スピードも時速60キロほどとその辺の自動車と同じくらいの早さです。
理想は背中を見せずに、少しずつ後ずさりをすることです。手荷物を投げたり、声を上げたりすることで、クマが驚いて逃げる場合もあります。
高山病の恐怖
また、1800m以上の山を登る場合は、「高山病」の恐れがあります。
日本旅行医学界によると、1200~1800m級でも“山酔い”という状態になることがあり、とくに、団体で登ったときのほうが高山病で死に至る可能性が高いといいます。団体行動を優先して無理したり、ハードな日程を強行することが一因ともいいます。
- 富士山チャレンジサポートBOOK
高山病対策
Fujisan.co.jpより
他にもある「山」のリスク
山派のリスクはこれ以外にも、次のようなものがあります。
・道に迷い、遭難してしまう
・滑落や転倒でケガ、重傷を負う
・悪天候の影響で体調不良を起こす
・ハチやヘビなど危険性の高いものに襲われる
海派も、山派も「知らないこと」が最大のリスクです。きちんと事前準備をして万が一に備えておくことが夏のレジャーを楽しむ秘訣なのです。