最近の情報技術の進歩にはびっくりすることが多い。ただ、その反面、新しい言葉が次々と出てきて、どんな意味を指すのか、どんな文脈で使うものなのか、正直さっぱりわからない。そこで今回はAI時代によく耳にするであろう、最低限押さえておきたいカタカナ文字を調べてみた。
【オンラインサロン】
web上でつながる月額会員制のコミュニティサロン。実業家、作家、アスリート選手などの専門知識やスキルを持つ人たちが主宰することが多く、ユーザーは職種、年齢、肩書を問わずに参加することが多い。クローズドなコミュニティで、距離や立場に関係なく、双方向にコミュニケーションを取りやすい。
【ユビキタス】
いつでも、どこでも、インターネットにアクセスできる社会、または社会構築を指す言葉。最近では、冷蔵庫から自動車まであらゆる機械にコンピューターが内蔵されることで、パソコンや携帯電話などの端末から簡単にアクセスすることができる。
【フィンテック】
ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語。IT技術を使った新たな金融サービスを指す言葉として周知されている。
【IoT】
「Internet of Things」の略で、あらゆるものがインターネットにつながるという考え方。外出先から自宅にあるエアコンの電源をつける、冷蔵庫の中身や賞味期限などを確認するなど、遠方からのネットワーク操作などができたりもする。
【シンギュラリティ】
人工知能の発達が人間の知性を超えることで、人間の生活に大きな変化が起きるとされる分岐点(=「技術的特異点」)・概念を指す。「AIが人類を超える」などの文脈で使われることが多い。
【ブロックチェーン】
取引の履歴(=トランザクション)を分散共有し監視しあうことで、取引の正当性を担保する仕組みのこと。複数のトランザクションをまとめたものを「ブロック」と呼び、これらが連なるように保存された状態を「ブロックチェーン」という。分散型取引台帳ともいう。
【エフェクト】
映像や音声を加工するときに、必要な効果を加えること。アニメーションを作成するときやゲームを作成するときなどに、キラキラした光や炎、雷などの影響を示したりする。
【オープンソース】
ソフトウェアなどのプログラムが一般向けに公開されたもの。誰でも中身を知ることができ、好きにプログラムの使用もできる。ソースコードを見ながら独自に勉強するもよし、自分で使い勝手がいいように調整することもできる。
【ディープラーニング】
人工知能の学習方法の1つ。脳の神経回路をモデルにした多層構造アルゴリズム(解答を導くための計算方法)を使って、解答する際に必要な特徴、言わば何に注目すればいいかを、人間が指定せず、人工知能自らが考えて賢くなっていくという学習法。
【AR(Augmented Reality)】
「拡張現実」とも訳され、言わば、目の前の風景にバーチャルの視覚情報を重ねることで、現実にあたかもバーチャルのモノが実在しているようにみせる技術。「ポケモンGO」がわかりやすい例。
【VR(Virtual Reality)】
「仮想技術」とも訳され、コンピューターでつくられた三次元空間を疑似体験する技術。ゴーグルなどの専用デバイスを装着すると目の前に非現実の世界が広がり、現実のように体験できる。ジェットコースターに乗っているように体験できるのもその1つ。
いかがだったろうか。正直、ITってよくわからない。イメージがしづらいという人もいるだろう。そんな人はまず日常生活の延長線上にあるものに目を向けて、身近なIT用語を理解してみるといいかもしれない。これからの時代、こうした用語がわからないと、一人取り残されてしまう可能性があるので、随時、頭の中をアップデートしていく必要があるだろう。