「平成最後の日」に何食べる?すし、焼肉などの贅沢派がランキング上位に

2019/04/16
佐藤 勇馬

外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロを集めた毎月恒例の「トレンド座談会」を開催。4月は全国の20歳~59歳の男女を対象に「平成最後に食べたいもの」のアンケート調査を実施(有効回答数:1,032件)し、そのランキング結果を基に令和時代の外食トレンドなどを予測・分析している。

「平成最後の日に夕飯で食べたいもの」ランキングでは、1位が「すし」、2位が「焼肉」、3位が「和食」、4位が「ラーメン」、5位が「カレー」という結果に。1位のすしに対しては「平成が終わる区切りに記念になるものを食べたい」(千葉県・26歳・女性)、「日本の特別な日は日本食がいい」(東京都・32歳・女性)、「新しい年号を迎えるにあたってお祝いしたい」(愛知県・52歳・男性)といった声が上がり、2位の焼肉については「次の時代への活力にする」(大阪府・46歳・男性)、「にぎやかに過ごしたい」(埼玉県・51歳・女性)といった意見が寄せられた。

すしや焼肉が上位になったことについて、同機関は「今年の4月30日(平成最後の日)を特別な日と考える傾向が見られた」と推測している。

一方、4位以降には「ラーメン」「カレー」「いつも通りの食事」とこだわりの少ない料理がランクイン。「『平成最後の日』の夕飯を誰と食べたいですか」というアンケートで1位が「配偶者」となったことを踏まえ、同機関は「メニューにかかわらず、慣れ親しんだ相手と食べたい、という気持ちがあるようです」と分析している。

「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員・有木真理さんは、令和時代の外食トレンドについて「平成時代はバブル期の“イタ飯”にはじまり、ラーメン、激辛、讃岐うどん、ドーナツ、パンケーキ、レモンサワーなど、さまざまな食のブームがありました。5月からの令和時代のトレンドは更にバラエティーが増し、その変化のスピードは速まると予測します」とコメント。

続けて「中でも注目は、種類と楽しみ方が増えるチーズと、以前“バルブーム”を起こしたスペイン料理の再ブーム。また、期間限定で出現しては消える“ポップアップレストラン”と呼ばれる店舗や、固定の店舗を持たずにさまざまな場所で料理を提供する“ゴーストレストラン”も増えるでしょう。その場に行かなければ食べられない、まさに外食の醍醐味ともいえる業態に注目です」と語り、新時代のトレンド傾向を予測している。

平成最後の日に誰とどんなものを食べるか、じっくり考えてみるのも楽しそうです。

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この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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