新生活がはじまる春。しかしカラダがダルく、なんだかいつもにも増して眠いという方は多いのではないでしょうか。しかしこれにはちゃんとした理由がありました。今回は、春のダルさの原因と解決方法についてご紹介します。
春のダルさは仕事と寝不足が原因!?
オルニチン研究会が全国の20〜50代の男女400人を対象に行なった調査によると、全体の約6割が「春はダルさを感じやすい季節である」と回答しています。
さらに男女を世代別に見てみると、男性では30代がもっとも多いのに対し、女性は30代がもっとも低いという結果になりました。また、ダルさの原因について、男性は「仕事」、女性は「寝不足」という回答がもっとも多く見られました。男女ともに、日々の環境がダルさにつながっているようです。
冬から春への移り変わりは、カラダへの負担が大きい
実際にはどのようなことがダルさの要因となっているのでしょうか。ひとつめは、春は気候の変化が大きいことです。カラダは、寒い時期は交感神経が優位ですが、暖かい時期は副交感神経が優位になります。冬から春になることで交感神経が優位になるため、自律神経が乱れがちになり疲れやダルさを感じやすくなるのです。
また、低気圧と高気圧の入れ替わりが激しいことも、自律神経の乱れにつながります。低気圧になると血中濃度が下がり、昼でも眠くなってしまうのです。
新生活によるストレスもダルさの要因
春は、進学や就職など新生活がはじまる季節。アンケート結果で「仕事」や「寝不足」がダルさの原因として挙げられていたように、新しい環境での緊張やストレスも自律神経に影響を及ぼしています。
これらの精神的ストレスに花粉症などがプラスされると、心身ともに疲れやすくなってしまうのは、想像に難くありません。
日常の中で簡単にできるダルさ解消法
春のダルさは、さまざまな要因が関係していることがわかりました。しかし、日々の中でちょっとした工夫をすることでダルさを軽減することもできます。
・朝は太陽光でカラダを起こそう
冬は寒さで目覚めていた人も、春は暖かいことからついつい二度寝をし、余計に眠気が増しているということもあるでしょう。まずは朝起きたら、体内時計もリセットしてあげることが大切。朝一番でカーテンを開けて太陽光を浴びれば、すっきりと起きることができますよ。
・カラダを温めてストレスを緩和
ダルさの要因であるストレスを和らげることもポイントです。そのために大切なのが、カラダを温めること。カラダを温めると孤独感が減るという研究結果があることからも、ストレスに効果的な方法だと言えるのです。
1日の終わりに40度前後のぬるめのお湯に浸かると、自律神経を整えカラダがリラックスします。すると、スムーズに睡眠に入ることもできるので、寝不足に悩む方にも◎。また、春とはいえまだ肌寒い季節なので、血流を促す意味でもおすすめです。
いかがでしたか?新生活など楽しいことが多い春ですが、実はカラダに負担がかかりやすい季節でもあります。軽やかな毎日が過ごせるよう、日々の中でちょっとした工夫をすることが大切です。