突然「逮捕」されてしまったらどうするのが正解!?弁護士が教える正しい対応の仕方とは

2022/03/24
マガジンサミット編集部

いきなりですが皆さん、突然自分が逮捕されてしまったらどうしますか?当然逮捕されるようなことはしないのが一番良いのですが、冤罪も含め、もし自分が逮捕されてしまった場合、どのような行動をするべきなのか知っておくことも大切です。

今回は刑事事件問題を得意とする弁護士を探すことができる「刑事事件弁護士ナビ」に掲載されているSfil法律事務所の坪内清久弁護士にお話を伺いました。

逮捕されてしまった時

ある日突然逮捕されてしまった場合、最初にすべきことは何でしょうか?坪内弁護士によると「突然逮捕された場合、ご本人が当番弁護士※を呼びたいという意思を警察に伝えること。警察は弁護士を呼ぶ義務があるので、逮捕されたらまず当番弁護士に連絡をしましょう。また、ご家族や友人は、インターネット等で調べた弁護士や知り合いの弁護士に相談することができます。他にも、各弁護士会に問い合わせをすることも有用です。当番弁護士を早く派遣してもらったり、誰が当番弁護士なのかを教えてもらえる可能性があるからです。」とアドバイスをいただきました。

※「当番弁護士」とは、各都道府県の弁護士会において、刑事事件で逮捕された被疑者のために待機している弁護士のこと。

次に、当番弁護士とインターネット等で検索した弁護士のどちらがよいのか?と質問したところ

①事件について専門的な対応が必要なのか?

②刑事裁判等の経験が豊富か?

③迅速に動いてくれるか?

といった3つの基準から選ぶと良いとの回答。刑事事件が得意な弁護士とユーザーを繋いでくれる刑事事件弁護士ナビや、刑事弁護業界の弁護士が運営するサイトもあるので、参考にするとよいそうです。

刑事事件弁護士ナビ https://keiji-pro.com/columns/lawyer/

刑事弁護リーダーズネット: https://www.keijibengoleaders.net/

続いて、刑事事件において具体的に弁護士がしてくれることを教えていただきました。

「まず、事件に関する処分の見通しを検討し、捜査機関への対応策を考えます。どのように警察に出頭するのか、警察との会話はどのようにすべきなのか、捜索差押が来た場合はどうするのか、といった想定・対策を行うことで、突然の事態にも対処することができます。事前に対応策を考えることで、逮捕や勾留を防いだり、そもそも裁判をさせなかったりといった対応が可能になるので、早期に弁護士に相談するべきでしょう。事案によって活動の態様は大きく変わりますが、弁護士をつけた方が良いことはどの事案でも基本的に同じです。」

痴漢での現行犯逮捕

「突然の逮捕」と聞くとイメージするのが、痴漢を疑われた時。「痴漢を疑われた際にそのまま駅室についていくと、痴漢を認めたことになる」といった話もあるようですが、実際はどうなのでしょうか。

坪内弁護士いわく、「最近では、痴漢を否認して逮捕されたとしても、10日間の勾留がつかないことが多いです。逆に逃げたりすることで10日間の勾留がつくことになるので、絶対にやめましょう。『駅室に行くな!』という弁護士もいますが、逃亡の恐れの疑いが生じうるので、下記対策をしながらついていき、身分証などを見せて対応するのが無難でしょう。」ということだそうです。

痴漢で現行犯逮捕されてしまった際、大事なのは以下の4つとのこと。

①身分証を駅員や警察官に見せる。

②自分がやっていない場合は、やっていないとはっきり言い、詳しい説明は弁護士と相談してから答える。

③やっていないのであれば謝ったりしない。

④疑われた瞬間から家族や友人に電話をし、どこの駅で疑われているのかなどを説明しておく。また、職場には「体調不良で2~3日休む」などと伝える。

坪内弁護士は、これらについて「特に④については警察が来てからでは難しいので、すぐに対処しましょう。運悪く現行犯逮捕された場合は『当番弁護士を呼んでくれ。弁護士が来てから話す』という形で黙秘権を使いましょう。しゃべらないことで不利に扱うことができないのが憲法の規定です。」と解説しています。

弁護士の役割

最後に、坪内弁護士に弁護士の役割ついてもお聞きしました。

「弁護士は、示談が必要な事案では、早期に被害者に遭って示談交渉を行います。被害者の知りたいこと、今後の見通しなどを丁寧に説明することが被害を回復させ、被疑者の更生のためにも必要になります。また、捜査機関に対しては、弁護士が被疑者との間に入り、取り調べ日程の調整や取り調べの同行などを行い、違法な取り調べをした場合は是正を求めます。他方で、取り調べなどが継続している際に性依存などの問題が背景にある場合は被疑者に医療機関に通ってもらうこともあります。これらの事情をまとめて、検察官に対して裁判にしないよう求めたりしていきます。このような形で捜査機関の行動などを踏まえて、適切かつ一番依頼者の利益に繋がる活動を具体的に行っています。」

刑事事件弁護士ナビ

今回お話を伺ったSfil法律事務所の坪内清久弁護士も掲載されている「刑事事件弁護士ナビ」は、刑事事件の弁護を得意とする弁護士とユーザーを繋げる法律相談サイトです。詐欺や窃盗、性犯罪・暴行など、さまざまな刑事事件に対応する弁護士を探して相談が可能。日本全国に対応し、土日祝日、夜間対応の弁護士も掲載しています。

また、刑事事件を合わせ、離婚、相続、債務整理など、9つの分野で構成される「弁護士ナビ」は、分野ごとに専門の弁護士を見つけることができるサイトとなっています。

刑事事件弁護士ナビ URL:https://keiji-pro.com/

弁護士ナビ URL:https://asiro.co.jp/business/lawyer-media/

 

あなたの身にも訪れるかもしれない突然の逮捕。弁護士に連絡するということや、弁護士を探せるサイトの存在を覚えておけば、きっと役に立つはずです。

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