東京と仙台つないでリモート「プログラミング授業」教員たちの不安を払拭する取り組み

2020/07/28
マガジンサミット編集部

宮城県の仙台白百合学園小学校と東京都渋谷区のITスクール・アントレキッズが、今月13日に「リモートプログラミング授業」を実施。オンライン会議システム「Zoom」を活用し、東京と仙台をつないで授業が行われた。2020年4月より新しい学習指導要領で「プログラミング教育」が導入されたが、現場の環境はまだ十分に整っておらず、多くの現場教員が不安を抱えているという。
 
また、新型コロナウイルスの影響による授業の遅れを取り戻すことが優先され、「プログラミング教育」に手を付けることができていない学校も多い。

そんな中、アントレキッズは不安を抱える教員たちをを支える取り組みを開始。プロのプログラミング指導を体感してもらうことで、現場不安の払拭を目指す。

授業は「リモート形式」で行われた。生徒たちは最初に「Zoom」の使い方・タイピングの仕方などの基本的なことを学び、続いて実際に初心者向けプログラミング言語「Scratch」を使い、ゲームの作成を学習した。

授業では、講師がやさしい言葉でPC操作の基礎を説明し、複雑な操作も子どもたちがしっかりついてこられるように工夫。また、教員は時おり生徒のPCを覗き込み、遠隔にいる講師の指示が息届いているかを都度確認し、うまくいっていない場合は児童に声掛けをした。

同校の生徒からは「どうやったら思うとおりに動くんだろうと考えながら作業するところが面白いと感じました」といった声が上がり、プログラミング授業の楽しさを感じることができたようだ。

また、同校の教員は「教員だけでは専門的な知識に限りがあったので、どこまでできるのか不安に感じていましたが、専門の方に専門の知識を学べる機会ができるのは不安要素の解消につながりました」と手ごたえを感じていたようだ。

今回の取り組みを下支えしていたのが、パソコンを中心とした配信機材。滞りなく東京からの配信授業を行うため、機材のスペック・セッティングをしっかり検討した上で手配された。

※セッティング図

今回は授業用PCにインテルCore i7-8650Uプロセッサー搭載の「インテル NUC」を、児童用として「マウスコンピューターMousePro-P116B-V2-MSD-A」の「搭載プロセッサー:インテル Pentium Silver N5000 プロセッサー( 4コア/ 1.10GHz )」のPCを使用した。

当日は通信・機材含めスムーズに授業が展開できており、今後遠隔で配信授業を行う際の、1つのモデルケースとなりそうだ。

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