マスクの着用生活が続く中、マスクに触れる部分にニキビができて悩んでいないでしょうか。そもそもなぜニキビができやすくなるのか、また、マスクでニキビができにくくするための対策と、原因の一つである「美肌菌」不足を対策するコスメをご紹介します。
■マスクニキビの原因とは?
そもそもニキビとはどのようにしてできるのでしょうか?
資生堂の「皮ふ科医に聞く ミニ知識」(https://www.shiseido.co.jp/dp/column/vol27.html)によると、ニキビは2段階に分かれています。まず面皰(めんぽう)と呼ばれる白ニキビや黒ニキビは、毛穴周囲の皮膚が厚くなり、ふさがった毛穴に皮脂や角質が詰まって生じます。そして面皰で過剰に増殖した常在菌「アクネ菌」を攻撃することで、白血球が集まって炎症を起こし、赤ニキビとなります。炎症が進むと、膿が溜まって黄ニキビ(膿疱(のうほう))になります。
では、なぜマスクを着用する機会が増えると、ニキビができやすくなるのでしょうか。
特に夏場は気温・湿度の上昇で汗や皮脂分泌が増えて雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビができやすくなるといわれますが、マスクによってさらにリスクが高まります。9月に入っても、まだ都内では気温が30度を超える日がありますが、そうした暑い日、マスク内は常に高温多湿な状態なので、汗や皮脂の分泌が促されますし、マスクの着脱による摩擦刺激などにより、肌のバリア機能と保湿力が低下する可能性もあるため、ニキビができやすい肌環境であるといえるのです。
■マスクニキビ対策3選
では、マスクニキビはどうすれば対策できるのでしょうか。ここでは3つの対策をご紹介します。
1.マスクの素材を変える
マスクで肌がこすれる直接的な刺激や、汗や蒸れの刺激で、ニキビや肌荒れが生じやすくなります。美肌菌対策の観点では、物理的な刺激がきっかけで炎症を起こすと悪玉菌が増えやすくなってしまいます。肌に触れる面に、シルク、柔らかなガーゼ、シルキーな化学繊維など、滑らかな布を使ったものを使用することで、物理的な刺激を軽減しましょう。
2.時々マスクを外して保湿する
可能なシーンではマスクを極力外し、日中1回は、マスク着用部の汗や汚れを水で洗い流して、保湿クリームや乳液を塗ることを習慣づけると、悪玉菌の増殖を防ぐことにつながるといわれています。
3.美肌菌を減らさないようにする
肌には300種類以上もの菌「皮膚常在菌」が存在していますが、肌荒れやニキビの原因になるような菌もいれば、外からの刺激に負けない健康な肌をキープしてくれたり、肌のバリア機能やうるおい守ってくれたりする美肌につながる「美肌菌」もいます。この美肌菌をいかに増やすかがカギを握ります。つまり、ニキビや肌荒れを防ぐには、余分な雑菌の繁殖を抑えつつ、美肌につながる良い菌を増やして肌の常在菌バランスを整えることも大切です。
■美肌菌にアプローチするスキンケアコスメ2選
ここでマスクニキビ対策の一つである美肌菌にアプローチするスキンケアコスメを2つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.「美肌菌」に着目した化粧水
資生堂「d プログラム アクネケア ローション MB」
敏感肌向け「d プログラム」の化粧水と乳液シリーズの一つです。肌タイプや肌悩みに合わせて5種類から選べる中、ニキビ悩みを持つ人向けの化粧水が「d プログラム アクネケア ローション MB」です。
本シリーズは、肌で24時間働く美肌菌に着目した、低刺激設計の敏感肌用スキンケアシリーズで、いずれも新成分ビューティーバイオテクノロジー(酵母エキス、グリセリン)を搭載。自分の肌に存在する美肌菌に働きかけることで、美肌を目指すことができます。
アクネケア ローション MBは、大人のニキビができやすい肌向けに設計されています。低刺激なので、初めての人でもトライしやすいのも特徴です。
2.美肌菌と美肌菌をサポートする美容活性成分が融合
BIAID(ビエイド)「DUAL VITAL TREATMENT ESSENCE(デュアルバイタルトリートメントエッセンス)」
容器をプッシュすると、美肌菌と、美肌菌をサポートする美容活性成分の2つが融合し、肌の上で濃密なうるおいを実現するエイジングケア効果が期待できる最先端の美容液です。美肌菌を補い、美肌菌の栄養素となる成分が使うたびにミックスされ、肌本来の常在菌バランスを整えてくれます。
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マスクニキビが気になる人は、マスクの素材を刺激の少ないものに変える、こまめに保湿するという対策のほか、これらの美肌菌にアプローチするスキンケアコスメを利用するなどして、ニキビに負けない肌作りを目指してスキンケアを行ってみるのも良いのではないでしょうか。