人前で歌うのが苦手な人にとって、カラオケはまさに地獄。曲を入れた瞬間、周りから「あっ、この曲好きなんだよね」と過度な期待をされ、勇気を振り絞って歌い始めると、室内には漂う気まずい沈黙…
歌に自信のない、“カラオケ弱者”なら想像するのも恐ろしい事態ですが、いつまでも苦手なままで終わることはできません。もしカラオケに行っても、脱音痴のコツさえ知っておけば、音痴のレッテルを貼られず、自尊心も傷つかずに、その場をなんとか乗り切ることができるのです。
サビが高くて声がかすれてしまう…
得意の曲でやり過ごそうと思ったけど、サビで声が出ないっ……!
カラオケ弱者にありがちな失敗ですが、これは喉が開いてないことが原因。つまり、喉を開いて、声を出す練習さえしておけば、いいところで盛り下げることもなく、被害を最小限で食い止められるのです。では、声を高く出すそのコツはというと、わかりやすいのが、あくびをしたときの口の状態。リラックスしながら大きく息を吸うことで、喉の奥が開き、普段よりも高音を出しやすくなります。まずは自宅などで力を抜いて、口を大きく開け、声を出す練習をしましょう。
早いテンポの曲だと息切れが…
“カラオケ弱者”にとっての意外な壁、それが息継ぎです。アップテンポの韻を踏むようなラップ調の曲、サビに入る前のまさかのロングな歌詞…
どこで息を吸えばいいかわからず、歌詞の途中で息切れしてしまったなんてことも。息切れしないためのコツは、まず慌てて息を吸おうとしないこと。中途半端に息を吸おうとせず、まず十分に吐ききってから、きちんと吸うことで息切れを起こさなくなります。あとは、どこで息を吸うか、歌詞の切れ目など、“ため”のポイントを決めておくだけで、“それなり”に歌うことができます。
余韻に浸れないほど声が裏返ってしまった…
曲の終盤になると力のかけ方がわからず、声が裏返ってしまう…
ビブラートのかけ方がわからないと、よくやってしまいがちなミスですが、これは音の揺れる幅や間隔を一定にして、声を途切れなくさせることで、音痴でもそこそこ歌をうまく見せられます。コツは「a・i・u・e・o」の母音を強調しながら、声を出すこと。
ビブラートの感覚がわからないときは「あーーーー」と声を出しながら、みぞおちあたりを拳で小刻みに押してみます。すると、「あーーーーあぁあぁあぁ」と抑揚がつきます。プロと同じレベルを目指す必要はないので、家で練習してみて、感覚がわかったら、得意曲で練習すると、それなりに格好がつくはずです。