「仕事で忙しくて」「風邪で寝込んで」「どうしても正月をできなかった状況で・・」と、お正月に福を呼ぶとされている習わしが出来なかったと言う方、諦めるのはまだ早い!
太陰暦(旧暦)の正月(旧正月)に、中国や、東南アジア、世界各地で行われている幸運を呼ぶ習わしを実行してみては如何でしょうか? 今回は、中国やシンガポールで行われている旧正月に行う福を呼ぶ方法を、ご紹介します。※中国の旧正月は1月28日
玄関に「春联(ちゅんりん)」を飾る
日本ではお正月に、門松やしめ縄を玄関に飾る習慣がありますが、中国では玄関に「春联」を貼ります。「春联」とは、事業繁栄や家族の健康などを祈る言葉が書かれている赤い紙のこと。販売もしていますが、自ら手書きする人もいるそうです。
「福字」を上下逆さまに掛けて飾る
「福」の字を上下逆さまにして、部屋のドアや壁に飾ります。逆さまに飾る理由は、「福倒了(フーダオラ):福を逆さまにする」が、「福到了(フーダオラ):福が来た」と発音が同じであるとことからきているそうです。
キンカンの鉢植えを飾る
“緑の葉”と“小さな黄色い実”をたくさんつけるキンカンの鉢植えも、縁起もののひとつとされています。理由は、広東語の「橘」の発音が「吉」と同じということと、常緑樹の「绿(lǜ リュ)」と、給料を表す「禄(lù ルー)」の音が似ていることから、金運上昇を願って家に飾られています。
赤い下着を身に付ける
日本でも巣鴨に赤いパンツの専門店があるように、中国では「赤い下着を身に付けると運気がアップする」という言い伝えがあります。赤はもともと魔除けの色・縁起のいい色として中国では好まれている色でもありますが、春節は下着や靴下まで「赤」にするそうです。
花火をする
爆竹・花火を鳴らして邪気を追い払い、神を迎えるという習慣が、中国には古くからあります。旧暦1月1日は邪気を追い払う目的で、5日はお金の神様を自分の家に呼び込む目的だそうです。
縁起をかついだ食べ物を食べる
餃子の形が「元宝」(中国昔の貨幣)に似ていることから「富をもたらす」とされ、麺は細長い形状から、長寿の願いが込められています。また、中国語で魚を「鱼(yú ユー)」と発音しますが「余(yú ユー)」、「有余(ゆとりがある)」という意味と同じなんだそうです。年越しは、家族みんなで食べるといいそうですよ。
日本のお正月ですでに運気を上げた方も是非、試して見ては如何ですか?