入園・入学祝いのシーズンでございます。(終盤でございます)
一般的には、親族の間ではお祝を渡したりいたしますが、会社関係では、しない方が多いのではないでしょうか…。よほどお世話になっている上司・先輩とかなら別でしょうが…。するとしても、どのくらいのモノを贈ればいいのか…難しいところでございます。
そこで、オススメいたしたいのが“絵本”でございます。
絵本は、1,000円から2,000円でございます。もらった方も、お返しどうしようか…と悩むこともございません。それどころか、自分のことを気にかけてくれていたんだなと、喜ばれること間違いナッシンングでございます。図書券などと違い、記憶にも残ること間違いナッシングでございます。
さらに、「出版業界は右肩下がりで大変らしいですけど、絵本業界は微増らしいですよ」など、時事ネタを交えながら絵本をプレゼントすれば、「ほう、いろいろ勉強しているんだな」と評価も激アゲでございます。
ただ、どうせプレゼントするなら、「ああ、コレね」というものよりは、「へぇ~、センスいいね」と言われる絵本を選びたいものでございます。
そこで、親の評価も上がること間違いナッシングなテッパンの入園、入学絵本をご紹介させて頂きます。テッパンといってそれほど有名ではございません。だからこそ、おススメなのでございます。それでいて、絵本通なら絶対に知っている、大人も楽しめる満足できるオシャレでアートな上質な絵本でございます。
「あいうえおの本」(作・絵:安野光雅 出版社:福音館書店)
こちらの絵本、左ページにはひらがなが、右ページにはその文字で始まるものの絵が描かれておりますが、そのひらがな(文字)も絵もゴイスーに上質アートなのでございます。
左ページのひらがな(文字)は、木で組み立てられております、もちろん写真ではございません。手書きでございます。木目まで美しく描かれております。だまし絵の要素も入っており、ずっと見入ってしまうこと、間違いナッシングーでございます。
さらに、文字や絵を取り囲むように各ページ、飾りも描かれておりますが、そちらも細かいところまでこだわっておられます。その中にも絵が隠れております。子供ばかりか大人でも何分、何時間でも眺めていられるレベルでございます。
絵のセンスが磨かれること間違いナッシングでございます。字をおぼえる絵本はたくさんありますが、これほど絵のレベルが高く、ことばの美しさを感じることのできる絵本は他にないかと…。
この1ページを描くためにどれだけの時間が費やされたのか…そんなことまで考えてしまう一冊でございます。
そして、もう一冊。
「ABCの本」(作・絵:安野光雅 出版社:福音館書店)
こちらは、さきほどのアルファベット版でございます。こちらも是非。作者は、どちらも安野光雄さまでございます。画家としても有名。絵本界の重鎮でございます。日本だけでなく、海外からの評価もハンパございません。
昨年、「魔女の宅急便」の角野栄子さまが受賞され話題になった児童文学のノーベル賞「国際アンデルセン賞」をはじめ、ケイト・グリナウェイ賞特別賞(イギリス)、ニューヨーク・サイエンスアカデミー賞(アメリカ)、BIBゴールデンアップル賞(チェコスロバキア)、ボローニア国際児童書展グラフィック大賞(イタリア)、海外の賞を総なめにされております。ご自身の美術館は、日本に2館もございます。
プレゼントされる際には、こんな蘊蓄も付け加えると、よる喜ばれること間違いナッシングでございます。さらに、相手が美術好きで安野さんのことをご存知であれば、効果は倍増でございます。
まだ、間に合います。遅い方が逆に目立っていいかも…でございます。
是非、絵本プレゼント、お試しくださいませ。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)