もうすぐ梅雨でございます。雨というだけで「気分がオチるわぁ…」という方も多いのでは…。そんななか、耳にする気休めフレーズが、「そんな時は傘を変えるだけでも、気分も変わりますよ♪」でございます。梅雨シーズン前には、毎年、気分がブルーになる梅雨を楽しんで乗り切る「オススメ傘特集」が絶賛開催されております。
そこで今回は、オススメ傘ではなく、オススメ傘絵本をご紹介させて頂きます。「雨も悪くないかなぁ」と思える可能性大でございます、面白さ保証付きの大人絵本でございます。是非、一度お試しくださいませ。傘と一緒にプレゼントなんていうのも素敵でございます。
「おじさんのかさ」(作・絵:佐野 洋子)
こちらは、「100万回生きたねこ」でも有名な佐野洋子様の作品でございます。「100万回生きたねこ」と並び、大人からの人気も高いロングセラー絵本でございます。持っている傘が超お気に入りで使うのがもったいなくて、傘を絶対にささないおじさんの話。果たしておじさんは、傘をさすのかという物語でございます。読むと、傘を差したくなるかも…そんな絵本でございます。
「きいろいかさ」(作・絵:リュウ・チェスウ)
こちらは、絵本作家と作曲家がコラボした韓国のアート絵本。まさに大人のための美しい絵本でございます。ニューヨーク・タイムズ「2002年世界の優れた絵本10選」、国際児童図書評議会(IBBY)選定図書など、数々の賞を受賞しております。
こちらは、雨の日に学校に通学する子供たちの様子を上空から俯瞰で描いた絵本でございます。主人公の黄色い傘が青い傘と出会ったり、赤い傘と出会ったり…。
文字もございません。付属のCDには、「きいろいかさ」をテーマに場面ごとに展開する13のピアノ曲が収められております。雨の日に、雨の音と付属のCDの音楽に耳を傾けながら、しっとりと読んで頂きたい絵本でございます。
ちなみに、文字のない傘の絵本、日本でも有名な絵本がございます。太田大八様の「かさ」でございます。
こちらは、雨の日に女の子が赤い傘をさして父親を迎えに行くお話でございます。女の子の赤い傘以外、すべて色は黒一色で描かれております。こちらの絵本と是非、読み比べてくださいませ。絵本の面白さ、魅力がより体感頂けると存じます。
以上、雨の日が楽しくなること間違いナッシングなオススメ傘絵本でございました。梅雨を前に、傘のプレゼントをお考えの方、是非、傘絵本をご一緒に…。
(文:N田N昌)