株式会社パイロットコーポレーションは、10月26日(土)に新商品「KIRE-NA(キレーナ)」を発売開始する。それに先立ち行われた発表会では、学生を主なターゲットとした、従来の蛍光ペンに対する不満を解消した革新的な製品「KIRE-NA」を紹介した。
発表会で司会を務めた広報部の池田氏は、「ユーザーの声に耳を傾け、蛍光ペンに対する不満を徹底的に解消することを目指して開発しました」と「KIRE-NA」を紹介。蛍光ペン市場の規模が日本で約500億円、世界で約1500億円に達する中、池田氏は「私たちはこの市場に新たな価値を提供し、ユーザーの期待に応える製品を届けるために挑戦を続けています」と述べ、今後も若年層のニーズに合ったグローバルな視点からの商品開発に力を注ぐ方針を示した。
続いて登壇したグローバル企画部の泉氏は、「KIRE-NA」のメインターゲットが「ノートや教科書を整理し、学習意欲を高めたい中高生」であることを明らかにし、蛍光ペンの使用に関するアンケート結果を報告。学生たちからは、「ペン先が汚れる」「文字がにじむ」「まっすぐな線が引きにくい」「インクが手や服に付いてしまう」「定規にインクがつく」といった不満が多く寄せられたという。
これらの問題を解決するために開発されたのが「KIRE-NA」。「キチント、トトノウ」をキャッチコピーに掲げ、片方はラインマーカー、もう片方は文字書きやアンダーラインに適したペンの2つの機能を備えた両端ペンとなっている。
泉氏は「KIRE-NA」の革新技術として、「きちんとガイド」と「シナルチップ」という新機能を紹介。この技術により、「にじみの抑制」「ペン先の汚れ防止」「まっすぐな線が簡単に引ける」「均一な筆跡幅」「インクだまりの防止」といった5つの主要な不満点が解消されると説明した。また、新開発の速乾性インクを採用し、一般的な紙であれば1秒以内に乾くため、手や紙を汚さない工夫も施されている。
新製品「KIRE-NA」は、ベーシックカラー5色とペールトーンカラー5色の全10色で展開され、1本あたり税抜120円、5色セットは税抜600円で販売される。さらに、通常版に加え、柔らかい定規が付属した初回限定版も用意されている。