西新宿エリアで実装を目指すスマートサービスの体験を目的としたイベント『FUNMORE TIME SHINJUKU-スマートシティフェスタ-』が「新宿住友ビル三角広場」にて、2022年11月25日~27日まで開催されています。
これは、訪れる方々に楽しい新宿を体験してもらうため、歩道や公開空地等を活用したイベント『FUN MORE TIME SHINJUKU(ファンモアタイム新宿)』の一環として開催されるプログラムのひとつ。未来の西新宿とスマートシティをコンセプトに 最新テクノロジーを駆使した、生活をより快適にするアイデアや技術を体験できます。
メイン会場となる「宿住友ビル三角広場」では26社におよぶ企業や団体が、「西新宿での実装を目指すサービス」、「未来を先取り体験するスタートアップ企業サービス」、「5G・先端技術を活用したエンタメサービス」の3つのサービスをもとに展示や体験ブースを用意。企業や団体によるプレゼンテーションも実施されます。
メイン会場以外にも、「4号街路」にて自動運転モビリティの試乗や、XRに関わる最新デバイスやサービスなどを手に取って体験できる「ショールームスペース NEUU」(新宿三葉ビル)もオープンするなど、盛り沢山の内容となっています。
写真)新宿中央公園と新宿駅西口地下ロータリーを結ぶ自動運転車。実際に固定端末から配車を依頼し試乗できる。
写真)人工芝が敷かれた「都民広場」。期間中、キャンプ体験や謎解きラリー、ピアノセッション、よさこい踊りなど体験イベントなども開催される。
西新宿が目指すスマートシティとは何か?
25日に開催されたオープニングアクトでは、東京都の宮坂学副知事や「一般社団法人スマートシティ・インスティテュート」専務理事である南雲岳彦氏らによるトークセッションが開催され、スマートシティとして西新宿エリアが目指す未来の姿について話し合われました。
写真)宮坂学副知事
西新宿といえば超高層ビル群。ビジネスに特化した街のイメージですが、オフィスだけでなく大学やホテルなどもあり、学生や観光客も多いエリアです。また「新宿中央公園」にはファミリー層なども訪れ都民らの憩いの場になっています。
もともと「新宿副都心計画」としてビジネス拠点の機能性を第一として構想された西新宿ですが、今後は、生活する人がより過ごしやすく、豊かな日常を過ごせる街へと生まれ変わるべく、新宿中央公園を中心とした新たな街づくりを計画。具体的には新宿駅と公園をスマートに結び、大きな幅の道路があるゾーンを人が移動しやすく集まりやすい場所にすることで、西新宿エリア全体の活性化を目指します。
写真)西新宿エリアの近未来予想図。幅の広い大通りを活用した「スーパーブロック」で市民の憩いの場を設け、新宿中央公園と新宿駅との導線をつなげる計画。
宮坂副知事は、スマートシティの取り組みを世界でもいち早く導入し成功させているスペインのバルセロナを例にあげ、歩行者優先のモビリティを実現させる「スーパーブロック」※プロジェクトを紹介。(※道路の区画の一部を1つのスーパーブロックとし、地元住民の自動車、自転車、歩行者のみが通行できるエリアとして開放する取り組み)
副知事は、「デジタルで街がスマートになるのではなく、住む人達が便利に楽しく生活できるそれが“スマートシティ”。デジタルを駆使して自然環境がより豊かになってもいい」と話し、そのためには「市民参加が大切。どんな街にしたいか、どうしたら過ごしやすいか、皆で意見をだして」と訴えました。
実は、西新宿エリアにはLINEを利用した「西新宿スマートシティコミュニティ」という専用サイトがあるものの、エリア内の人口約2万人のうち、たった1,200人ほどしか登録がなく「もっと活用してほしい。目指すは20万人のコミュニティです」と苦笑い。「働いている方、住んでいる方、皆さんが参加して街を育てていきましょう。そして、どんなテクノロジーが活躍するのか、“ちょっと未来の西新宿”を体感しにスマートシティフェスタに遊びにきてください」と締めくくりました。
■「 FUN MORE TIME SHINJUKU-スマートシティフェスタ-」
期間:2022年11月25日(金)~11月27日(日)
時間:10時~17時※最終日は16時終了予定
場所:新宿住友ビル三角広場、新宿西口広場イベントコーナー、他
詳細:https://nishishinjuku-5g.metro.tokyo.lg.jp/
参加事前応募不要、参加無料。※eスポーツ大会のみ事前エントリーが必要。