17日(木)イセ食品株式会社 東京本部にて7月1日より全国販売を開始した「機能性表示食品 伊勢の卵」のプレス向けセミナーが行われました。セミナーには、イセ食品株式会社 代表取締役・伊勢彦信氏、早稲田大学理工術学院 教授・柴田重信氏、イセたまご研究所 所長・島﨑弘幸氏、管理栄養士・山下真由子氏の4名が登壇。栄養学の側面から“伊勢の卵”の持つ魅力や健康への効果を語りました。
はじめに、伊勢氏は「『卵と鶏はこんなに面白いのか』と思っていただけたらありがたいです」と挨拶。今年2月、新たに建設された木更津研究所についても「5階建て、1000坪の広さを誇っております。たくさんの研究者が集まり、新しい研究がされると思います」と期待を話しました。
続いて、柴田氏による基調講演「『時間栄養学』の視点による健康科学と卵」が行われました。柴田氏は「『時間栄養学』は造語で、“時間”は体内時計のことを指しています。体内時計の種類は5つあり、その中でも24時間周期の『サーカディアンリズム』が一般的とされます」と説明。「スマートフォンの画面をはじめとした、夜遅い時間の光は体内時計を遅らせ、睡眠の質を低下させます。その一方で、朝の光は体内時計を進め、各性ホルモンの分泌を増加させます」と、グラフや表を用いながら、体内時計の研究の成果について語りました。
その上で、健康科学と卵について、アメリカの研究結果から朝食のタンパク質の摂取量が少ないことを指摘。朝食でタンパク質、すなわち卵を摂ることの重要性を話しました。食生活において、朝食から夕食にかけて食べる量が増えている方は多いはず。ですが、体内時計の時間によって吸収率が変わるため、吸収率が高い朝に多く食べたほうが健康にいいとのこと。なかでも、柴田氏は朝に卵かけごはんを食べることを推奨し「会社や学校にゆで卵を置くのはどうか」という提案もしました。
その後は、イセたまご研究所によるプレゼンテーションへ。開発を担当した島﨑氏は「森のたまご」や「てるたま」など様々なブランドを紹介したあと、卵の主要成分はどれもほとんど同じであるとコメント。そのなかでも伊勢の卵は「通常の卵6個分のEPA・DHAを2個分で賄えます」と他の卵と違うことを説明しました。さらに「とくに朝食で摂取することで、より吸収しやすいと思います」と柴田氏に続き、卵かけごはんを推奨。中性脂肪を下げるメカニズムについても、スライドを使いながら説明しました。
山下氏は、はじめに魚離れの問題を指摘。管理栄養士の視点から、EPAとDHAを摂取するメリットを、調理によるEPA・DNAの損失がないこと、認知症予防や記憶力の維持に効果があることと回答した上で、「伊勢の卵」を追加することで中性脂肪にアプローチできると話しました。「伊勢の卵」の味は濃厚で、卵かけご飯やだし巻き卵にぴったりだそう。伊勢の卵を使った献立も提案し「1日2個以上召し上がってください」とアピールしました。
会場では卵のパッケージが飾られ、これからの盛り上がりを感じさせた“伊勢の卵”。「卵づくり100年へ」の通り、これからも人々の生活や健康に寄り添ってくれるだろうと感じました。