出産祝いに赤ちゃん絵本を贈られる方、増えております。昨今の絵本ブームもあってか、絵本をプレゼントするのがオシャレな、そんな風潮があるようでございます。
出産祝いを渡すタイミングを逃していた方も是非、このクリスマスに赤ちゃん絵本を贈られるのはいかがでございましょう。
とはいえ、どんな絵本を贈ったらいいのか悩んでしまうのが絵本でございます。
赤ちゃん絵本は“特に”でございます。
絵本専門士の資格を持っている小生もよく相談を受けますが、間違いなく言えることは、大人が面白いと思う絵本と赤ちゃんが面白いと思う絵本は違う!!
ということでございます。
おととし、科学的な根拠や実験をベースに考えられた東京大学赤ちゃんラボ発の絵本「もいもい」も話題になりましたが、この絵本を見て、大多数のママが、「これが、なんで???」と思ったはずでございます。
そう!赤ちゃんの目をくぎづけにする絵本は、必ずしもママの目をくぎづけにしないのでございます。
「もこもこ」(作:谷川俊太郎 絵:元永 定正 出版社:文研出版)
有名なところでは、日本を代表する詩人で数々の名作絵本の文章を担当されている谷川俊太郎さまの「もこ もこもこ」。こちらも、大人からの評価は??にもかかわらず、赤ちゃんからの反応がゴイスーだった絵本でございます。
聞くところによると、編集者も含め、誰もこんなロングセラーになるとは思っていなかったとか。
そんななか、今話題なのが、こちらの絵本でございます。
先日、ママ向けNo.1アプリ「ママリ」のママリ口コミ大賞2019秋(0歳向け絵本部門)を受賞した絵本でございます。
「Sassyのあかちゃんえほん にこにこ」(監修:Sassy/DADWAY 絵・文・デザイン:LaZOO 出版社:KADOKAWA)
実はこちらも、赤ちゃんの反応で選ばれている絵本でございます。「0歳でも笑う魔法の絵本」とも言われております。それもそのはず!
赤ちゃんの発達心理学を研究しつくした大人気トイブランド「Sassy」の絵本なのでございます。中を見ると、「あれ?このカラフルなデザイン、どこかで見たことある」と思う方も多いのでは……。
大人から見ると抽象的で「なんのこっちゃ」なのですが、コントラストの強い色使いや左右対称の人の顔などに赤ちゃんはしっかりと反応するのでございます。
アメリカで生まれ、世界45か国、累計4億人以上のベイビーズに愛され続けている人気トイブランドの実績のたまものなのでございます。そのノウハウが絵本にも余すことなく活かされております。
ちなみに、こちらの「Sassy」の絵本、シリーズで累計65万部のベストセラーでございます。先日、「五感で楽しめる絵本」として、シリーズ初となる布絵本も登場しております。音がしたり、ひっぱれたり、つかめたり、視覚、聴覚、視覚を思う存分働かせて遊べる絵本でございます。
絵本の中に登場するキャラクターのオモチャとセットでプレゼントもよいかもでございます。
赤ちゃんへのクリスマスプレゼントにお悩みの方は是非、本屋さんでチェックされてみてはいかがでございましょう。
その際には、「大人の見る目と赤ちゃんの見る目は違う」、このことを頭に入れて
選んで頂けるとよろしいかと……。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)