寒さは関係ない?冬に風邪をひきやすい本当の理由

2016/12/10
竹川 春菜

夏に比べ、冬は風邪をひきやすくなりますよね。風邪は冬の季語にもなっているほどなので、「風邪=冬」というイメージを持っている方も多いことでしょう。冬に風邪をひくのは寒いからだと思われがちですが、本当にそうなのでしょうか?

 

風邪対策をしておきたいこの季節だからこそ、改めて風邪の原因についてご紹介します!

 

「風邪」という病気はない!

喉の痛みや体のだるさなど、体に異変を感じると、まずは風邪を疑いますよね。しかし、そんな時に病院に行っても、カルテに「風邪」と書かれることはありません。なぜなら「風邪」という病名は存在しないからです。

 

私たちが風邪と呼んでいるのは、鼻や喉の炎症、発熱、関節や頭の痛みなどの症状のことです。こうした症状を引き起こすものには、主に「普通感冒」と「インフルエンザ」があります。

 

普通感冒は一般的に軽い症状で、鼻水やせきがあってもだいたいは1週間前後で治るもの。一方のインフルエンザは、周知の通り高熱や吐き気が長期にわたって続くものです。

 

冬の風邪はウイルスが活発になるのが原因!

では、冬に風邪をひくというイメージはどこから来ているのでしょうか。上記でご紹介した2種の風邪のうち、インフルエンザなどのウイルスが活発になる季節が冬だからなのです。

 

インフルエンザのウイルスが長く生息するのは、温度20度、湿度20%前後という環境。閉め切った部屋だとより拡がりやすくなってしまいます。

 

さらに、ウイルスの流行以上に気をつけたいのが、人間の体調や免疫力が衰えているとかかりやすくなってしまうことです。年末は特に仕事が忙しくなりやすくなり疲れが溜まりやすくなるので、普段はかからない風邪にもかかりやすくなってしまいます。

 

今冬の「風邪」傾向をチェックしよう!

冬の風邪についてご紹介しましたが、毎年その傾向は異なります。
今年の冬の風邪は、咳が長引くのが特徴です。1ヶ月以上続くとぜん息の可能性も考えられますから、十分に注意しましょう。

 

また、今年流行が予想されるインフルエンザは、症状が軽いことが特徴。一見嬉しいことに思えますが、普通感冒だと思っていたらインフルエンザだったということが起こったり、気づかない間に流行していたりすることも考えられます。

 

冬こそ風邪をひかない体をつくろう!

 

冬の風邪対策は、加湿させることが第一。加湿器が置けない時は濡れたタオルで代用したり、就寝時にマスクを着用して喉が乾燥しないようにしたりするなどちょっとした工夫で風邪を免れることができます。

 

また、体調管理が欠かせませんが、特に腸内環境を整えることが大事。ヨーグルトを積極的に食べるなど、簡単なことから取り入れてみてください。

 

 

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竹川 春菜
この記事を書いた人

竹川 春菜

ライターとして、旅行・健康・人物インタビューを中心に、書籍やWEBで執筆中。体を壊した経験から予防医学に出会い、最近は「アーユルヴェーダ」を勉強中。毎日の暮らしが楽しく快適になる情報を発信していきます。

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