(YouTube:https://youtu.be/cuDWxakfZ7A)
初夏といえば運動会の季節。我が子の雄姿を応援しながら、ふと(同学年の友達に比べて小柄かも…)などと気になってしまった方、いらっしゃるかも知れません。
先日、子育てママに人気の栄養サプリメント『成長戦隊ノビルンジャ―』を開発・販売する株式会社For-Sが「のびのび座談会」を主催し、管理栄養士で食美容研究家の奥田千晶先生がアドバイザーとして参加。日頃からサプリメントを利用する5人のママたちが、子供の成長に関しての悩みや疑問について話し合いました。
参加者:パトラさん(小学校4年生女子のママ)、ナナンさん(22歳と中学3年生男子のママ)、ミエさん(中学2年生と小学4年生男子のママ)、ルミ姉さん(22歳女子・高校2年生男子・小学6年生女子・小学4年生男子のママ)、リンカさん(中学1年生と小学1年生男子のママ)
主な悩み
□運動をすると背が伸びる・伸びない?
□親が小柄。背の高さは遺伝する?
□寝る子は育つは本当?
□何歳まで背は伸びる?
□背が伸びるのに必要な栄養は?
□サプリメントはいつ飲むのが効果的?
□子供の好き嫌いを無くしたい。
何を信じたら良いの? 情報がオーバーロード
自身が小柄(もしくは父親が小柄)なため、その影響が気になる。アレルギーがあり食事で摂れる栄養に偏りがある。好き嫌いが多くて偏食が激しい。背が伸びるスポーツをさせたいが、何を選んだら良いのか分からない…など、我が子の成長についての悩みはそれぞれです。
なかには、栄養補充のためにサプリメントを与えているが、ママにとっても子どもにとってもお守りみたいな存在と思っている。何もせずに後悔するくらいなら、できる限りのことをしてあげたいといった切実な意見も聞かれました。
また、SNSやママ友との会話、ネットなどでの情報取集に余念がなく、かえって情報過多になり何を信じて良いのか分からなくなるママもいるようです。
運動のしすぎは成長を妨げる?
例えば、運動についての情報。座談会では「自分が幼い頃はバスケットをやると背が伸びると教えられた」「逆にバスケットは足首が太くなるだけで良くないと聞いた」「運動をしすぎると成長の妨げになるらしい」などの異なった意見が聞かれました。
バスケットボールやバレーボールなどは、身長が高い選手が多いスポーツであるため、身長が伸びるようなイメージが定着していますが、ジャンプをして成長ホルモンの分泌が増えるわけではありません。(逆に、剣道をすると背が伸びなくなる、も同様)
ジャンプで骨に圧をかけて骨芽細胞に刺激をあたえることにより、骨を固く丈夫にするという説も聞かれますが、ジャンプに限らず、身体を曲げたり反らしたりする運動全般に骨の成長を促す効果があります。
奥田先生は、運動をしすぎると成長が止まるのではなく、運動量にみあった食事や栄養などエネルギーを補給できていないと成長に影響するとアドバイスし、また、さまざまな情報を取り入れるのは良いが、結論だけを鵜呑みにせず、その情報がどの観点(立ち位置)から書かれているか理解することが大切だと話しました。
遺伝はどれほど影響する?
例え、親が身長の低い遺伝子をもっていたとしても、兄弟姉妹で背の高さに差があったり、ママやパパが高いのに子供は小柄(またその逆)だったりなど、さまざまなケースが見られます。このように、身長は遺伝だけではなく生活習慣によっても大きく左右されるものです。
参考までですが、下記のように子供の身長の目安を計算することができます。
<参考>両親の身長から予測される身長
男子の場合 (父親の身長+母親の身長+13)÷2±9
女子の場合 (父親の身長+母親の身長-13)÷2±8
生活環境次第で変わる差は男子で18cm、女子で16cmにもなりますね!
成長期の子どもには、「生きるためのエネルギー」「発育・発達に必要なエネルギー」「運動によって消費されるエネルギー」と3つあり、これらを充分に補い、身長を伸ばす働きをする成長ホルモンの分泌が促されるような、睡眠・食事・適度な運動をこころがけることが大切です。
寝る子は育つ?
しかし、子育てに熱心な親ほど3つの環境を満たすのが難しいと悩むようです。「たっぷりの睡眠と栄養のある食事を心がけてはいるが、とても追いつかない。なかでも睡眠は11時間くらいとる必要があると聞いたが、学校と部活、習い事でスケジュールがうまり現実的に不可能」という声があがりました。
では、なぜ10時間以上の睡眠が必要と言われているのでしょうか。
身長は骨の末端部分にある成長軟骨層(骨端線)の細胞が増殖し、その層が厚くなることで伸びます。この成長を促すのが“成長ホルモン”であり、睡眠中により多く分泌されるからです。
また、睡眠ホルモンのひとつであるメラトニンが、性ホルモンの働きを抑える働きがあるため、睡眠不足でメラトニンの分泌が少ない子供は「思春期」を早く迎える傾向があるそうです。
骨は、「思春期」の時期に大きく伸び、それ以降は徐々に停滞してゆきます。性ホルモンには軟骨細胞の分裂を止めて固めてしまう作用があり、やがて、骨端線が見えなくなり、背が縦方向に成長しなくなったあとは、骨がより太くしっかりするために栄養分が吸収されることになります。
一般的には、できれば10時間以上寝ることが望ましいと言われていますが、それが難しいのならば、質の良い深い睡眠をとることを心がけることが大切ですね。
ちなみに、成長ホルモンが特に分泌される時間は、寝てから2時間後だそう。昔は、新陳代謝が活発になる“ゴールデンタイム”は22時~2時と言われていましたが、それは20時に寝る子供が多かった時代のはなしで、実は、寝る時間によって個人差があるようです。
何を食べれば身長が伸びやすくなるのか?
背を伸ばす飲み物といえば“牛乳”。座談会では「牛乳を1日に1ℓくらい飲む」というエピソードも聞かれました。
牛乳を飲むことは良いと思うが、飲みすぎると脂質の摂りすぎになる可能性があり、バランスよく他の食事を摂るためにも、日にコップ1~2杯くらいがちょうどよいと奥田先生はアドバイスします。
また、カルシウムとビタミンDを一緒に食べたり、サプリメントなどでカルシウムやマグネシウムを夜寝る前に補うなどの工夫をしたりすると、より効果的で栄養の吸収が良くなります。
つい、身長を伸ばす「たんぱく質」や「カルシウム」などの栄養素に目がいきがちですが、育ち盛りにはエネルギーも必要。おやつには、おにぎり・バナナなどの糖質系がおススメ。勉強にスポーツにと励む子供には、炭水化物や糖質をとり脳に力を与えるのも大切です。
食べ物の好き嫌いを改善させたい
何でもバランスよく食べさせたいのに、お菓子ばかり好きで主食を食べてくれない…などの悩みを抱えるママも多いようです。奥田先生は「子供に実践して欲しいことはまず親が率先しましょう」とアドバイスします。
子供は、両親が好き嫌いやダイエットを理由に食べない姿をよく見ており、大好きなママやパパの姿を真似します。ママやパパが自ら環境を変えることで、食べ物の好き嫌いだけでなく、勉強やスマホ(ゲーム)依存などの生活習慣改善にも効果的だそうです。
また、嫌いなものがあれば「食べなさい!」と怒るのではなく「なぜ嫌いなのか?」を聞いて解決策をさがすことも大切。「食べないと成長しない!」「〇時に寝ないと大きくなれない‼」と強制すれば、例え子供に良いことであってもストレスとなり逆効果に。正しい方向へと導きつつ、でも子供が萎縮していないか、子供の表情を見てちょうどいいところでバランスを取りながら伝えていけるといいですね。
奥田先生によると、幼少期に家庭でしっかり食事を食べていた子供は、食に対しての基礎のようなものがあり、大人になってからの暴飲暴食がたたり肥満や健康診断で引っかかっても、食習慣を見直すと健康な状態に戻れるスピードが速い傾向にあるように感じる。
写真)奥田千晶先生
子供の成長は身体だけでなく心にも影響するもの。健やかに育ってほしいと日々、食事に勉強に、運動にと頑張るママやパパの努力はたいへんなものです。ぜひ、座談会の内容を参考に、のびのびした子育てを実践してみてはいかがでしょう。