気温の変化による疲れなのか? 新年度からの疲れがたまっているのか?
6月に入って、なんだか「最近体がだるいなぁ~」と思われる方、いらっしゃいませんか?
これからはじまる梅雨の季節。実は梅雨の季節には、『湿邪(しつじゃ)』なる、体の不調を訴える原因があると言われています。
そこで今回、都内の病院に勤めている理学療法士のAさんに『湿邪(しつじゃ)』にまつわるお話を聞いてみました。
湿邪とは?
体内の3分の2は、水分で出来ていると言われているのですが、その水分が体内を上手く循環することで、あらゆる機能が正常に働くとされています。
そして、その水分なんですが、汗や尿などで上手く排出できればいいのですが、それらが上手く出来ない時、体内に余分な水分が残ってしまい『湿邪』の原因となるのです。
※湿邪には大気中の湿度が高くておこる「外湿」と、ここでで紹介する「内湿」があります。
対策について
病院に行くほどでもないけど、何だか体調が優れないって方は、食べ物から水分調節する方法や運動から水分調節する方法を是非お試しあれ。
食べ物から水分の調節をする
湿気が多いと、汗が出にくくなることもあるので、発散作用のある「しょうが」「ネギ」「さんしょう」「にんにく」など、内側から汗をかきやすくする食材をお勧めします。
また、利尿作用のある「そら豆」「大豆」などの豆類を摂るのもいいんですよ。
梅雨時は、体温調節も難しい時期なので、「冷え性」の方は、先ほどお話しした、発汗を促す食材である「にんにく」などをとるように気を付け、逆に「体に熱をためやすい」と感じる方は、「きゅうり」「大根」「昆布」「トマト」など、熱を取るような食材をお勧めします。
運動から水分を調節する
ウォーキングやジョギングなど、徐々に体を温めていく運動で、血の巡りを良くしていくことをお勧めします。運動が苦手な方にとってハードな運動は取り組むことすら躊躇してしまいますよね。日常生活の延長だと言う意識の元、無理なく体を動かしていければ、体は勿論、心への負担も軽くなると思います。
ただ、梅雨の時期は、雨で外に出られないことも多いかと思います。
そこで、室内で出来る簡単な運動「ラジオ体操」や、「簡単なエクササイズ」もお勧めです。好きな曲に合わせて体を動かせば、音楽によるリラックス効果もあり、疲れがとれやすく、自律神経の働きも整えてくれますよ。
このほかにも、お風呂に入って汗をだすのもいいそうです。確かに「運動が苦手」だったり、社会人になると「改めて運動をする機会もない」なんてこともありますよね。
『運動』に対して面倒臭いなど、取り組む前から心が萎えることがあるなんて方には、自分がやっていて楽しいと思える体の動かし方を探してみるところから始めてみては如何でしょうか?