センター試験も終わり試験本番まで残すところあとわずか――。
これまでの努力が実を結ぶかどうかは、いつもと同じようにリラックスした状態で、平常心を保ちながら実力を発揮できるかがカギとなります。ピリピリした会場の雰囲気にのまれず、周りのライバルたちに動揺しないためにも、心を乱されない、集中力アップの術を身につけておきましょう。
平常心を取り戻すための「マイルール」をつくっておく
ラグビー日本代表の五郎丸歩選手による「ルーティン」が一時話題となりました。プレッシャーのかかる大事な局面でも、いつもと変わらぬパフォーマンスを発揮するために行っていた所作ですが、このルーティンの簡易版として自分ならではの「マイルール」をつくっておくと便利です。
たとえば、「深呼吸を1回したあと、こめかみをもむ」「休憩時間にストレッチをする」「頭、首、肩、手の順にコリをほぐす」。日常生活の延長線上でやっている何気ないしぐさを、自分の気持ちが落ち着く「マイルール」として取り入れれば、平常心を取り戻すきっかけにできるのです。
ランチ直後に15~20分の「仮眠」をとる
試験当日は神経をとがらせている分、いつも以上に疲れが出やすく、昼食後は予想外の睡魔に襲われてしまうこともあります。そんなときは無理に我慢せず、仮眠をとることです。海外企業では、ランチ後にとる、10~20分程度の仮眠を「パワーナップ」と呼び、効率アップに最適と推奨しています。
せっかくの休憩時間だからギリギリまで勉強したいという人もいるかと思いますが、頭をスッキリさせて、集中できるように整えておくことも重要です。もちろん寝過ごさないよう、アラームは忘れないようにしましょう。
ハンカチにお気に入りの「香り」を染み込ませておく
即効性が高い方法として「香り」を使うのも手です。香りは脳に対して集中力を持続させたり、緊張を和らげたりする効果があるためで、ハーブティーやアロマキャンドルはその一例ともいえます。集中力アップの香りとしては「ローズマリー」「ペパーミント」「カルダモン」などが有名で、ハンカチに染み込ませておいたり、微量のエッセンシャルオイルをもっておいたりすると、ここぞというときに活用できるはずです。
大事な試験本番、全力を出し切るためには、何よりパフォーマンスを出しやすい状態をつくることです。悔いが残らないようにするためにも、最高の状態で臨みましょう。