洗うことで、大切な衣装のしわ・たるみ・型くずれなどを防ぐ、おしゃれ着用洗剤「アクロン」は、1963年に発売を開始。日本のファッショントレンドや洗濯機の進歩に沿いながら進化を続け、2018年で誕生から55周年をむかえます。
節目の年となる今年、製品がリニューアルされ、先日、その新TVCM発表会と新生アクロンのお披露目会が都内で開催されました。発表会には、ファッションアドバイザーの日比理子さんと、ファッションYoutuberであるプチプラのあやさんが登壇し、今時のファッションコーデネートと洗濯事情についてトークセッションを開催。
また、ライオンお洗濯マイスターによる、洗濯デモンストレーションも行われ、洗濯の仕方一つで衣装が長持ちする方法や、洗濯後の衣類の見た目が変わる実験を披露しました。
写真)畳んだ衣裳がピタリと入る大きさの洗濯ネットを使うと型くずれしないそうです!
今どきファッションは個性より清潔感。見栄えが大切
近年のファッショントレンドといえば、低価格路線。プチプライスな衣装を複数枚まとめて購入し、手軽にバリエーションを楽しむのが主流です。1アイテム1000円以下で買い求めることもでき、予算5000円でトータルコーディネートも実現可能。実に、20代の社会人96%※がファストファッションを利用しているそうです。(※2013年スマモニ会員 20代男女300人に調査より)
このような“プチプラ服”を活用したコーディネートでは、服を安っぽく見せず上質に着こなすのがコツ。購入後のケアや正しい洗濯が大切になってきます。
ファッションアドバイザーの日比さんは「プチプラ服は、いかに“高見え”するかが決め手。手触りのよく、型くずれしにくいものを選ぶのが大切」と話し、また「1回、洗濯したらダメになってしまわないよう、洗濯表示や素材表示のチェックは必ずする」と話すあやさんは、「ポリエステルが含まれているとシワやヨレが発生しにくく、生地に光沢も出るので見栄えが良いですね」とアドバイスしました。
近年、ファッションを選ぶ基準は「個性」や「トレンド」から、「没個性」「清潔感」「身だしなみ」などに移行しており、SNSやネットで気軽に検索できる分、他人のコーディネートやライフスタイルを気にしすぎる傾向や、情報が多い分、かえって何を着たらよいのか迷ってしまう人も多いそうです。
しかし、コーディネート術の記事や情報は多くても衣裳の“お手入の方法”を伝える記事は少なく、あやさんによると、素材や洗濯に関する記事を掲載すると「いいね!」数が多く、読者の反応が良いそうです。
すでに、家庭における全自動洗濯機の普及率は90%におよび、洗濯機のボタン一つで衣類の汚れを落とすことが当たり前になった現在では、親から子供への洗濯術を伝える機会も失われつつあります。また、学校では家庭科の授業時間が減少傾向にあり、一般衣料用洗剤とおしゃれ着洗剤との使い分けを知らない子供や、おしゃれ着用洗剤で洗ったことのない若年層も増えているようです。
服の見た目は洗剤で変わる!
このような時代の流れを背景に、ライオンでは、従来の“汚れを落とすため洗濯”から“見た目を整えるための洗濯へ”と価値を転換。「服の見た目は洗剤で変わる」というアクロンの新コンセプトをうち出し、洗濯の仕方一つで衣装の価値はもちろん、自身のライフスタイルが変わることを伝えてゆきます。
また、使う方の「衣装が1回洗っただけで縮んでしまう」「シワになって着られない」など悩みに応え、洗濯授業の出張やライオンの専用HPで、新しく統一された洗濯表示※の意味や見方など、洗濯に関するお役立ち情報を発信しています。
※ファッションメーカーのグローバル化や洗剤種類が豊富になったことなどを背景に、2016年12月に、日本工業規格(JIS)と国際規格(ISO)で洗濯表示が異なっていたものを国内外で統一した。
写真) 左と右を比べると、右、明らかに縮んでいます…
写真) アイロンはかけていません。なのに、これほど違うとは!
写真) 新品と使い古した服ほどに違う見た目。
新生「アクロン」は、洗濯機の「おしゃれ着コース」(手洗いコース)などの弱い水流でも、すすぎの回数を1回に減らすことを可能にし、節水・節電・時短だけでなく、衣類へのダメージケア力も向上しています。ちなみに、すすぎ1回で衣類にかかる負担は16㎏重にもなるそうです。
アクロンは、独自の繊維保護成分が毛羽立ちを抑え繊維をコーティングし、毛玉や着摩擦によるテカりを防止します。香りはフローラルブーケとナチュラルソープの2種類を展開し、2018年9月19日から全国で店頭販売を開始します。
写真) 粉末だった初代アクロン。紙箱が時代をかんじますね。
日本のオシャレ着の歴史はアクロンの歴史。新しくなった「アクロン」に期待です!