突然自分の子供が不登校になってしまったら…。何をどうしたらいいのか?
先生に相談するといっても学校には行きづらい。行ったとしても、充分に話し合えずに終わってしまう……。
2014(平成26)年度に、病気や経済的理由以外で30日以上欠席した不登校の子どもは、国公私立全体で小学校が2万5,866人(前年度比7.0%増)、中学校が9万7,036人(同1.7%増)で、いずれも2年連続して増加しています。
最近では学校側が、保護者と密に話し合う“開かれた学校”を目指していますが、それでも教師と保護者の距離感が縮まったとは言い切れません。
そこで、いくつか不登校の生徒に対応している学校以外の機関をご紹介します。どの窓口も、不登校の原因を探りながら子どもの状況にあった最も適切な機関を紹介し、その機関が中心となってリーダーシップとり最適な方法を考えてくれます。
1.警察 困ったら110番?
不登校ぐらいで警察?と思うかもしれませんが、『少年相談窓口』にコンタクトすると、少年に対する問題であれば相談にのってくれるのです。
では、警察が、どんな対応をしてくれるのかと言いますと……相談後、子どもの状況に合わせて色々な機関へと連携を取ってくれます。
なので、とりあえず困った時の駆け込み寺として選択されるといいかも知れません。
2.教育委員会 教育現場との橋渡しも
地域の教育委員会に相談すると『適応指導教室』を紹介されると思います。
ここでは、もと学校の先生などが実際に指導に当たってくれるので、教育現場の現状を考慮した上でのアドバイスなどがうけられると思います。
さらに『適応指導教室』に通えば、在籍する学校の【出席】としてカウントされるので、出席日数も気になりません。
3.児童相談所 親の手に負えない時に
子どもに上手く対応できないと悩んでいる方には『児童相談所』なども良いかもしれません。
『児童相談所』は「家で暴れてしまう不登校児」また、「子どもに対して親が気丈ではいられなくなる」と言った、不登校児と保護者が一緒に居るのが困難な状況の方に、宿泊を伴う指導もしてくれます。
他にも『教育サポートセンター』や『情緒障害児短期治療施設』。公的なものでない有料の「フリースクール」などがあります。
多くの大人が関わることで、子どもだけでなく、悩んでいる保護者の重荷を軽減し「一人じゃない」と言う気持ちにさせてくれると言う良い点もあるのです。
家庭の問題と抱え込まず、外部に相談を
「自分の子どもだから」と、周りに甘えられずに頑張った後「どうにもこうにもならない」と、一人で抱え込んでしまい、親子間で刑事事件に発展してしまケースもあります。
そうなる前に、どこかへ相談!解決には時間がかかるとしても、必ず一筋の光は見えてくるはずです。
不登校は、子ども本人も苦しいのですが「一生この子は社会に適応できないんじゃないのか」と、子ども以上に思い詰めてしまうのが保護者の皆さん。
今は学校で起こる問題についての研究も進んでいます。
スクールカウンセラーも導入されているので、専門的な対応策のアドバイスを聞いてみるのも一つの手ではないでしょうか?
教育現場に十数年いた私の経験上ですが、多くの人が携わることで、色々な方法が次から次に出てくるものです。
そんな大人の取り組みに、子どもの様子も前向きになると信じて一歩を踏み出してみませんか?