皆さまは季節の変わり目になんとなく疲れたな、不調だなと感じたことはないでしょうか?実はこういった症状は細胞内のエネルギーが不足しているために起きると言われています。今回、ネオファーマジャパン株式会社は、そういった症状の改善に役立つ「5-ALA」という成分についての研究結果を発表しました。
5-ALAとは
5-ALAは、人体の細胞内のミトコンドリア※で生産され、エネルギー生産の効率を高めて代謝をアップさせてくれる天然のアミノ酸。季節の変わり目などに感じる疲労感、不調の改善には、細胞力を高めること、つまり、細胞内のミトコンドリアを活性化させることが大切です。
※ミトコンドリアは細胞内に存在する細胞内小器官。細胞の増殖、タンパクの合成、運動のためのエネルギーの供給などを行う。
有酸素運動や、5-ALAなどの活性化を促す成分を含む食事を摂り入れることで、ミトコンドリアを活性化させ、細胞内のエネルギー代謝を促すことが期待できます。
常に補給することが大切
細胞内のエネルギー生産を高めてくれる5-ALAですが、実はこの5-ALAの生産量は17歳をピークに、加齢と共に減少してしまいます。その他にも、過労、ストレス、睡眠不足、飲酒、喫煙、運動不足、食生活の乱れなどでも5-ALAは減少してしまうことが分かっています。
ヒトの体内で作られる5-ALAは 1日に1,000~1,500mg程度。しかし、体内での貯蔵量は非常に少なく、推定では全身に68mg程度と言われています。これは5-ALAの代謝回転が極めて速く、ミトコンドリア内で作られるとすぐさま消費されてしまうということ。そのため、常に5-ALAを補う必要があるのです。
ではどういった方法で5-ALAを摂取すればよいのでしょうか。5-ALAは、動物や植物などあらゆる生命体のミトコンドリアで作られる天然のアミノ酸で、基本的には食品全般に含まれています。
しかし、米や小麦などの穀類にはほとんど含まれず、黒酢、酒粕などの発酵食品や緑黄色野菜に比較的多く含まれています。5-ALAを摂取するためには、こういった食品を意識的に食べることを心がけたり、サプリメントなどでも上手に摂り入れながら、日々補うようにしましょう。
新型コロナウイルス後遺症の改善効果も
ネオファーマジャパン株式会社は、東京大学との共同研究において、5‐ALAによるCOVID-19 後遺症低減効果を確認したとする最新研究を発表。COVID-19後遺症への有効性を確かめる試験の結果、後遺症症状の一つである疲労感の改善傾向が確認されました。
東京大学の今村教授は、「この結果は5-ALAが有する“細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたものだと考えられる」と解説しています。
疲労感や不調の改善に効果のある5-ALA。季節の変わり目になんとなく疲れた、不調だと感じる人は、5-ALAが多く含まれる食品を食べるようにしてみてはいかがでしょうか。