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8月9日(現地時間)、ブラジル・リオデジャネイロで世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(Street League Skateboarding以下SLS)テイクオーバー大会が開催され、男子はカナダのコルダノ・ラッセル(22歳)が優勝。準優勝はブラジルのジオバンニ・ビアンナ(25歳)。
ワイルドカードジャムを勝ち上がった、ブラジルのウォレス・ガブリエル(23歳)が3位となった。
コルダノ・ラッセルは昨年8月9日のテイクオーバー・クリーブランド大会での優勝からちょうど1年ぶりの優勝。
SLS出場大会で4連勝がかかっていた小野寺吟雲(16歳)は3本トリックを揃えることができず6位、佐々木音憧(19歳)は9位に終わった。
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女子はブラジルのライッサ・レアウ(18歳)がSLS通算17回目の優勝。
昨年12月のスーパークラウンから数えて出場したSLS大会3連勝、さらに2022年11月にリオデジャネイロで開催されたスーパークラウン以来、ブラジル開催のSLSでは全て優勝している。
準優勝は西矢椛(18歳)、この日女子最高得点となるバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウト(8.7点)などを決め、2024年4月のサンディエゴ大会(この時は3位)ぶりとなる表彰台入り。
3位はスペインのダニエラ・テロル(17歳)。
他、日本勢は中山楓奈(21歳)が5位。
上村葵(17歳)は本番直前の練習中に頭部を強く打ってしまい、無念の棄権となった。
SLSは人気、実力ともに世界中から選ばれたトッププロのみが出場できる、世界最高峰の大会。年間を通してアリーナ大会とテイクオーバーイベントが開催され、今大会は今季3戦目にあたる。
SLSポイントランキング上位の選手は、最終戦となる12月のスーパークラウンへの出場権を手にすることができる。
【SLSテイクオーバーのルール】
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●SLSテイクオーバーイベントは、コース内の自由な場所で1発技を行うシングルトリック(五輪でいうところのベストトリック)を7本行い、上位3本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
合計得点が同点の場合は、点数が高いシングルトリックを決めた方が上位になる。
●判定は3人の審査員によって行われ、10点満点方式で採点。
※9点台のトリックはナインクラブと呼ばれ、称賛される。
●男子はワイルドカード枠が2つ用意されており、ワイルドカードジャムで勝ち上がった2人が決勝に出場できる。
6人ずつ2ブロックに分かれて行われ、通常の採点方式ではなく初めに1本ずつトライした後に10分間順番に滑走し、ラスト1分はフリーセッション。
フリーセッション終了時点で、各ブロック上位の2人(合計4人)が3分間の決勝戦へと進む。
最終的に上位2人が、本戦へと勝ち上がるという形式。
●今後は8月29日にアリゾナ州テンピでテイクオーバー大会、10月3日にフランス・パリでアリーナ大会、11月14日に日本の有明でアリーナ大会、12月5日から6日にブラジルのサンパウロでスーパークラウンが予定されている。
※8月9日時点。
SLSテイクオーバー2026リオデジャネイロの映像(女子決勝、ワイルドカードジャム、男子決勝)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/GNgNp16yMqY?si=yRYCOmvV0O7bpXwl)
【タンパアマ王者が実力を発揮/ワイルドカードジャム】
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男子のみ設けられているワイルドカードジャムは、ブラジルのアブナー・ピエトロとウォレス・ガブリエルが勝ち上がり、SLSテイクオーバー本戦出場の切符を手にした。
アブナー・ピエトロ(21歳)は、昨年10月に世界的なアマチュアスケーターの登竜門となるTAMPA AM(タンパアマ)2025大会の優勝者。
ウォレス・ガブリエル(23歳)も、ワールドスケートの大会で度々ファイナル進出を果たしている実力者。
【ブラジルの女王が3連勝/女子決勝】
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女子決勝。
日本から西矢椛、中山楓奈。
ブラジルからはライッサ・レアウ、ガブリエラ・マゼット。
そして、スペインのダニエラ・テロルの5人で争われた。
以下、上位3人と中山のトリックを紹介。
※()内は合計得点。
[1本目]
中山
ハバ(メインセクションとなる下りのレッジ)で、フロントサイドKグラインドを狙うがミス。
ダニエラ・テロル
ハバで、バックサイド50-50グラインドをメイクし4.3点。
西矢
ハバで、バックサイド5-0グラインドをメイクし5.3点。
ライッサ・レアウ
ハバで、バックサイドスミスグラインドを狙うがミス。
[2本目]
中山
ハバで、フロントサイドKグラインドを決め、7.5点(7.5)。
ダニエラ・テロル
ハバで、バックサイドスミスグラインドをミス(4.3)。
西矢
バンプtoレッジで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを狙うがミス(5.3)。
ライッサ・レアウ
ハバで、バックサイドスミスグラインドをメイクし6.8点(6.8)。
[3本目]
中山
バンプtoレッジで、フロントサイドブラントスライドを狙うがミス(7.5)。
ダニエラ・テロル
ふたたびハバで、バックサイドスミスグラインドに挑み、ノーズが下がりきらなかったがなんとか決めきり6.5点(10.8)。
西矢
ふたたびバンプtoレッジで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを狙うがミス(5.3)。
ライッサ・レアウ
ハバで、バックサイドテールスライドをメイクし7.1点(13.9)暫定首位に。
[4本目]
暫定3位、中山
ふたたびバンプtoレッジで、フロントサイドブラントスライドを狙うが惜しくも失敗(7.5)。
暫定2位、ダニエラ・テロル
バンプtoレッジで、バックサイドテールスライドをメイクし5.0点(15.8)。
暫定5位、西矢
三たびバンプtoレッジで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを狙うが失敗(5.3)。
暫定2位、ライッサ・レアウ
バンプtoレッジで、フロントサイドブラントスライドを狙うがミス(13.9)。
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[5本目]
暫定4位、中山
三たびバンプtoレッジで、フロントサイドブラントスライドを狙うが、着地で失敗(7.5)。
暫定首位、ダニエラ・テロル
ハバで、フロントサイドスミスグラインドを狙うがミス(15.8)。
暫定5位、西矢
4度目の挑戦で、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを決めきり、この日最高得点となる8.7点(14.0)で暫定2位に。
暫定3位、ライッサ・レアウ
バンプtoレッジで、フロントサイドブラントスライドをメイクし6.1点(20.0)。
この時点でライッサは高得点を3本揃え、暫定首位に立つ。
[6本目]
暫定5位、中山
バンプtoレッジで、フロントサイドテールスライド ビッグスピンアウトを狙ったが失敗(7.5)。
暫定2位、ダニエラ・テロル
ふたたびハバで、フロントサイドスミスグラインドを狙うがミス(15.8)。
暫定3位、西矢
ハバで、バックサイドスミスグラインドを決め6.7点(20.7)で暫定首位に。
暫定2位、ライッサ・レアウ
首位に立つには6.9点が必要な場面。バンプtoレッジで、バックサイドテールスライド ショービットアウトをみごとに決めて7.0点(20.9)、西矢を抜いて首位に立つ。
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[7本目]
暫定5位、中山
ふたたびバンプtoレッジで、フロントサイドテールスライド ビッグスピンアウトを狙ったが失敗に終わる(7.5)。
暫定3位、ダニエラ・テロル
ハバで、フロントサイドスミスグラインドをメイクし6.2点(17.7)、しかし順位は変わらず。
暫定2位、西矢
5.6点を出せば首位に立つことができる、プレッシャーのかかる場面。
メインハバの1段下に位置するスモールハバで、ハーフキャブ バックサイド50-50グラインドを決めるが5.2点(20.7)。1本目の5.3点を上回ることができなかったため、合計得点は変わらず。
優勝確定のライッサ・レアウ
ウィニングランとなるバンプtoレッジでのトリックはミスに終わったが、合計20.9点で優勝。
2022年11月以来、ブラジル開催のSLSでは負けなしで、SLS優勝は通算17回目。
さらに、昨年12月のスーパークラウンから出場したSLSでは3連勝を飾った。
ラストトリックを決めるが、惜しくもSLS初優勝を逃してしまった西矢。
このトリックに対して解説のショーン・マルトからは「これは難しい、ハバの上段を滑れる人が低い方を滑るのは好きではない」との指摘があったように、最後はスコアが伸びず、悔しい準優勝となった。
【フェイキー王座決定戦/男子決勝】
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男子決勝は日本から、小野寺吟雲、佐々木音憧が出場。
ブラジルからはジオバンニ・ビアンナ、イヴァン・モンテイロ、ルーカス・ラベロ。
他にはアメリカのジュリアン・アグリアルディ、カナダのコルダノ・ラッセル、ペルーのアンジェロ・カロ。
そしてワイルドカードジャムを勝ち上がった、ブラジルのウォレス・ガブリエルと、アブナー・ピエトロで争われた。
以下、上位3人と小野寺のトリックを紹介。
※トリックは全てハバで行われた。()内は合計得点。
[1本目]
ウォレス・ガブリエル
アーリーウープのフロントサイド180スイッチKグラインドを決めて6.9点。
コルダノ・ラッセル
フェイキーヒールフリップ バックサイドリップスライドを狙うがミス。
小野寺
スイッチフロントサイド270ブラントスライドを狙うがミス。
ジオバンニ・ビアンナ
ハーフキャブ フロントサイドKグラインド フェイキーアウトを狙ったがミス。
[2本目]
ウォレス・ガブリエル
キックフリップ フロントサイドノーズスライドを決めて7.5点(14.4)。
コルダノ・ラッセル
ふたたび、フェイキーヒールフリップ バックサイドリップスライドを狙うがミス。
小野寺
ふたたび、スイッチフロントサイド270ブラントスライドを狙うがミス。
ジオバンニ・ビアンナ
ふたたび、ハーフキャブ フロントサイドKグラインド フェイキーアウトを狙ったがミス。
[3本目]
ウォレス・ガブリエル
ハバ越えの、フロントサイドキックフリップを決めて7.7点(22.1)。
コルダノ・ラッセル
トリックを変えて、フロントサイドハーフキャブ5-0グラインドを決めてこの日初めてのナインクラブ9.0点(9.0)。
小野寺
スイッチフロントサイド270ブラントスライド フェイキーアウトを決めて9.1点(9.1)。
ジオバンニ・ビアンナ
三たび、ハーフキャブ フロントサイドKグラインド フェイキーアウトを狙ったがミス。
[4本目]
暫定首位、ウォレス・ガブリエル
スイッチバックサイドスミスグラインドを決めて7.8点(23.0)。
暫定5位、コルダノ・ラッセル
360キックフリップ 50-50グラインドを決めて8.3点(17.3)で暫定2位に。
暫定5位、小野寺
キックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを狙うがミス(9.1)。
暫定10位、ジオバンニ・ビアンナ
ここでトリックを変えて、キャバレリアル ノーズスライド フェイキーを決めて8.6点(8.6)暫定8位に。
[5本目]
暫定首位、ウォレス・ガブリエル
ノーリーキックフリップ バックサイドリップスライドをミス(23.0)。
暫定3位、コルダノ・ラッセル
序盤立て続けにミスした、フェイキーヒールフリップ バックサイドリップスライドを決めて9.2点(26.5)を叩き出し、暫定首位につける。
暫定6位、小野寺
ふたたび、キックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを狙うがミス(9.1)。
暫定8位、ジオバンニ・ビアンナ
フロントサイドハーフキャブ バックサイド5-0グラインドを決めて9.1点(17.7)で暫定5位に。
[6本目]
暫定3位、ウォレス・ガブリエル
ふたたび、ノーリーキックフリップバックサイドリップスライドをミス(23.0)。
暫定首位、コルダノ・ラッセル
フェイキーヒールフリップ バックサイドテールスライドをミス(26.5)。
暫定8位、小野寺
三たび、キックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを狙うがミス(9.1)。この時点でトリックを3本揃えることができなくなり、優勝争いから姿を消す。
暫定5位、ジオバンニ・ビアンナ
キャバレリアル フェイキーバックサイドノーズグラインドを決めて9.2点(26.9)で暫定首位に立つ。
[7本目]
※ラストは順番が下位の選手からに変わる。
暫定8位、小野寺
最後はキックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを完璧に決めて9.1点(18.2)で6位に。
暫定4位、ウォレス・ガブリエル
ノーリーキックフリップ バックサイドリップスライドを決めて9.0点(24.5)で3位に。
暫定2位、コルダノ・ラッセル
トップに立つには8.8点が必要な場面。フェイキーヒールフリップ バックサイドテールスライドを決め、この日最高得点となる9.3点(27.5)を獲得し、暫定首位に。
暫定2位、ジオバンニ・ビアンナ
優勝には9.3点が必要な場面だったが、ミスしてしまい準優勝。
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後ろ向きに進みながらトリックを行うフェイキースタンスを得意とするコルダノ・ラッセルとジオバンニ・ビアンナによる、壮絶なフェイキー対決となった今大会。
今回は、カナダのコルダノ・ラッセルに軍配が上がった。
SLS出場大会で4連勝がかかっていた小野寺だったが、得意とするレールセクションがなかったことがメイク率に影響したのか、3本トリックを揃えることができずに6位。
佐々木は1本目しかトリックを決めることができずに終わった。
【テイクオーバー2026リオデジャネイロ女子リザルト】
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1位 ライッサ・レアウ(ブラジル)–20.9
2位 西矢 椛(日本)–20.7
3位 ダニエラ・テロル(スペイン)–17.7
4位 ガブリエラ・マゼット(ブラジル)–14.8
5位 中山 楓奈(日本)–7.5
6位 上村 葵(日本)–棄権
【テイクオーバー2026リオデジャネイロ男子リザルト】
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1位 コルダノ・ラッセル(カナダ)–27.5
2位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)–26.9
3位 ウォレス・ガブリエル(ブラジル)–24.5
4位 アンジェロ・カロ(ペルー)–23.7
5位 アブナー・ピエトロ(ブラジル)–22.6
6位 小野寺 吟雲(日本)–18.2
7位 ルーカス・ラベロ(ブラジル)–15.9
8位 ジュリアン・アグリアルディ(アメリカ)–14.8
9位 佐々木 音憧(日本)–8.2
10位 イヴァン・モンテイロ(ブラジル)–7.2
文 小嶋勝美
スケートボード放送作家のスケーター







