【ストリートリーグ2024パリ】母国開催でオーレリアン・ジローが初優勝!女子はクロエ・コベルが優勝 織田夢海が3位

2024/02/26
放送作家 小嶋勝美
 
 
 
 
 
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2月24日にフランスのパリで、世界最高峰のスケートボードコンテストのストリートリーグ(Street League Skateboarding以下SLS)の2024年シーズン初戦が開催され、女子は織田夢海(17歳)が3位で表彰台に上がった。

日本勢は他にも赤間凛音(りず15歳)が4位、西矢椛(16歳)が5位、中山楓奈(18歳)が6位に入賞、決勝進出者6人中4人が日本人というなか、オーストラリアのクロエ・コベル(14歳)がシーズン初戦を制した。

男子はフランスのオーレリアン・ジロー(26歳)が母国開催で初優勝。

日本勢は白井空良(22歳)が決勝に進出し5位に入賞した。SLS通算7回の優勝経験を持つ堀米雄斗は、今大会を棄権している。

【SLSのルール】

 
 
 
 
 
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●2024年のSLSは45秒間自由にコース内を滑走するラインを2本と、コース内の自由なセクションで1発技を行うシングルトリックを5本行い、最終的にラインとシングルトリック上位4本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
※ ラインのスコアは最大でも1つのみのカウント&必ず採用されるわけではないので、ラインを2本ともミスしたとしても、シングルトリックで高得点を4本取れば逆転が可能。
※ 9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。

●判定は「達成度」「難易度」「多様性」「独自性とスタイル」こちらの要素を基準とした総合的な判断により行われ、5名のジャッジが10点満点方式で採点。
1つのトライに対して、最高得点と最低得点を除いた3つの得点の平均点で得点が算出される。

●男子は招待された20人が、それぞれ5人ずつ4つのグループに分かれて予選となるKNOCKOUT ROUND(ノックアウトラウンド)を行い、各グループの勝者と、グループ勝者を除いた全体のトップと2位(セカンドチャンス)が決勝に進出(合計6人)。

女子は招待された10人が5人ずつ2つのグループに分かれ、各グループ上位3人が決勝に進出(合計6人)。

【シングルトリックで見せたメイク率の高さ】

 

SLSパリ2024男女決勝の映像

今大会はこれまでのSLSに比べ、全体のセクションが小さな作りとなっていて(例えば去年8月に開催されたSLS東京大会ではステアと呼ばれる階段のセクションは12段で作られていたが、今大会のステアは7段となっている)高得点を出すには、よりテクニカルなトリックや、これまでに見たことも無いような新しい技が必要になってくる。

織田はラインでフルメイク(ノーミスで滑りきること)の滑りを見せるも、得点は4.4点にとどまり、5位でシングルトリックに臨む。
シングルトリック1本目ではキックフリップ フロントサイドボードスライドを決め、7.7点を獲得。直後に西矢がビッグスピン フロントサイドボードスライドを決め8.0点の高得点を獲得し、その後に続く中山はロングレールでフロントサイドKグラインドを狙うも、地面に頭を打ち付けてしまう転倒をしてしまう。

その後、クロエ・コベルがロングレールでフロントサイド50-50グラインドからキックフリップアウトを決め8.3点を獲得。

順位を1つあげてシングルトリック2本目を4位で迎えた織田は、自身の持つ最高難度のトリック、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを完璧に決め、ナインクラブ(9.0点)を獲得。3本目ではバックサイドKグラインドから、ノーリーキックフリップアウトを狙うもミス。

その直後には、西矢がメインのハバレッジでバックサイドKグラインドからノーリーヒールフリップアウトを決めナインクラブ(9.2点)を獲得し、2位に浮上。

中山は1本目のミスが影響し、ヘルメットを装着して再びフロントサイドKグラインドに挑み、これを完璧に攻略し8.8点の高得点を獲得する。

4本目では赤間がバンクtoバンクのセクションで高難度トリックとなるフロントサイドビッグスピンヒールフリップ(6.9点)を決めるのを見届けた織田は、3本目に外したバックサイドKグラインドからのノーリーキックフリップアウトを完璧に決め、8.5点を獲得し首位に躍り出るも、クロエも同じトリックとなるKグラインドノーリーフリップアウトを決め(8.5点)首位を明け渡す形に。

5本目ではブラジルのライッサ・レアウがキックフリップ バックサイドリップスライドを決め(8.8点)2位の座を明け渡すと、最終的には3位で表彰台入りした。

【母国フランスで初優勝】

 
 
 
 
 
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男子は母国フランス勢のオーレリアン・ジローが初優勝。フランス人としてもSLS初優勝となる快挙を成し遂げた。

オーレリアンはライン1本目で、ハードフリップ バックサイドリップスライドなどの高難度トリックを見せ、最後のトリック(ハードフリップ フロントサイド180)をミスしてしまったにも関わらずナインクラブ(9.0点)を獲得する。

オリンピック予選のラン(SLSでのラインと同じく45秒コース内を自由に滑走し技を披露する)では1つでもミスをすると大幅に減点されてしまうため、SLSとオリンピックの採点方法の違いが明確に見えたと思えるラインでもあった。

ライン2本を終えた時点で、アメリカのナイジャ・ヒューストンが9.2点で首位。オーレリアンは2位でシングルトリックに臨むと、1本目にセクションを大きく飛び越えるハードフリップ バックサイド180で9.1点を獲得。

3本目にメインのハバレッジで、ハードフリップ バックサイドノーズグラインドを決め9.1点を獲得。

2位のナイジャにわずか0.1点差の首位で迎えた4本目にバンク全越えのバックサイド360キックフリップを決める。着地で左手を地面に着いてしまっていたので減点が気になったが、それでも9.2点の高得点を叩き出し、これが優勝に大きく近づく1本となった(逆に手をつかなければどれほどの得点が出ていたのかも気になる)。

その後、4本目5本目にこの時点での総合得点27.1点のナイジャが9.4点を獲得すれば逆転優勝の場面を立て続けにミスしてしまい、オーレリアンが母国フランス開催のSLSでフランス人初となる優勝を勝ち取った。

最終的には4本しっかり高得点を揃えられたのは、オーレリアンのみで5本目にバックサイドKグラインドからノーリーバリアルヒールフリップアウトを決め(9.3点)2位となったポルトガルのグスタボ・リベイロに9.2点もの大差をつけての優勝となったが、見ていて改めて駆け引きが重要となるルールとなっているのが証明されたような内容だった。

【ノックアウトラウンドも目が離せない】

 

SLSパリ2024男女ノックアウトラウンドの映像

ノックアウトラウンドでは男子のグループ1にオーレリアン・ジローと日本勢の白井空良、根附海龍(20歳)が登場。
超ハイレベルな展開となったが、オーレリアンが白井にわずか0.1点差の35.9点をマークしトップ通過。
白井(35.8点)と根附(34.1点)はセカンドチャンスでの決勝進出を狙う展開に。

その後、グループ4までは白井、根附2人とも決勝進出圏内だったが、グループ4に出場のフランス、ヴィンセント・ミルーが母国開催の意地を見せた。
シングルトリック最後となる5本目で、7.8点以上を獲得すれば根附を上回り、セカンドチャンス2位で決勝進出が決まる展開で(この時点で白井は通過が決定している)それまで2回ミスしている、キックフリップ フロントサイドテールスライドフェイキーを決めて7.9点を獲得し、根附に僅か0.2点差となる34.3点で決勝進出を決めた。

ノックアウトラウンドの段階から、単純に技の競い合いだけでなく、決勝に上がるための駆け引きも目が離せない展開となった。

【SLSパリ2024・女子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 クロエ・コベル(オーストラリア) –32.2
2位 ライッサ・レアウ(ブラジル) –31.2
3位 織田 夢海(日本) –30.2
4位 赤間 凛音(日本) –23.9
5位 西矢 椛(日本) –22.9
6位 中山 楓奈(日本) –14.8

【SLSパリ2024・男子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 オーレリアン・ジロー(フランス) –36.4
2位 グスタボ・リベイロ(ポルトガル) –27.2
3位 ナイジャ・ヒューストン(アメリカ) –27.1
4位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル) –26.8
5位 白井 空良(日本) –22.8
6位 ヴィンセント・ミルー(フランス) –16.6

文 小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボード放送作家のスケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

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この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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