今年も春休み恒例ドラえもんの映画が公開され子供のハートをがっちりつかんでいますね。わたしが小さい頃も毎年公開されていて、中でも思い出深い作品が『海底鬼岩城』。劇中にバミューダトライアングにおいての神隠しの話が出てきて恐怖のどん底に落ちたものです。
あの頃から現在まで気になっているのが、『神隠しは本当にあるのか?』。童話にあるハーメルンの笛吹き男も実話をもとにした集団失踪事件ですが、今回はそんなミステリアスな事件を紹介したいと思います。
バミューダトライアングルで消息不明
1945年、フロリダ州にあるアメリカ海軍基地から戦闘機アベンジャー5機の編隊が訓練のため飛び立ちました。ベテランの隊長率いる搭乗員は合計14名。機体は完璧な点検が施され、燃料も満タンだったといいます。ところが飛び立ってから約90分後、隊長から動揺した声で「陸地が見えない。コースから外れたようだ」との無線が入ると、5機は忽然と消息不明に。すぐさま捜索隊が飛び立ちましたが、これも通信が途絶え帰ってくることはありませんでした。
メアリーセレスト号、船だけが…
1872年12月5日、大西洋を航海中のイギリス船がポルトガル・リスボン沖で1隻の帆船「メアリーセレスト号」が漂流しているのを発見しました。
イギリス船は信号を発しましたが応答なし。不審に思い乗り込むと、誰一人いませんでした。このメアリーセレスト号は漂流発見より約1か月前の11月5日に、ニューヨークからイタリア・ジェノバへ向け工業用アルコールを積み出航。乗組員は10人でした。
…イギリス船員が、人気のないメアリーセレスト号の船内をくまなく捜索。嵐に見舞われたのかデッキはびしょぬれでしたが、船を放棄するほどの損傷は無し。賊に襲われたような形跡も無し。食料、衣類なども十分に残ったまま。船長の航海日誌は11月24日の記入が最後でした。結局、船員10名の行方、無傷の船が棄てられた理由は、いまだ謎のままとまっています。
中国兵3000人が一夜にして…
ローマ軍やイギリス軍ノーフォーク大隊など軍隊の大規模な失踪事件も多く記録として残っていますが、第二次世界大戦中の中国軍にも大規模の神隠しと思える失踪事件があります。
1939年、中国軍は日本軍の進撃に抵抗すべく、防衛線として長江、3キロ以上に3000人の兵士を配備。司令官はその配置が完了したことを確認すると本部に戻りました。ところが翌朝、配備された現場に行くと、3000人の兵士が忽然と消えていました。
不思議なのは、戦闘の痕跡もなく、銃器も残されたまま。たき火も燃え続けており、移動する際必ずつく足跡にも不審な点はなかったそうで、その行方は謎のままです。
灯台守3人が痕跡なく失踪
古くから侵入者を歓迎しない妖精がいるという伝説があるスコットランド西方に位置するフラナン諸島のひとつアイリーンモア島。海賊の襲来などもあり、長らく無人島と化していたこの島でしたが、付近を航行する船の安全のため1899年12月、灯台を建造。3人の灯台守が派遣されました。
建造から1年後、貨物船がアイリーンモア島付近を航行中、灯台の光が確認できないことを港の役所に報告。その後、灯台守たちの食料を載せた定期船が島に到着。汽笛などで呼びかけますが応答も無いことから不審に思った定期船の船員が灯台を調査。いるはずの灯台守3人の姿はありませんでした。灯台内部は荒らされた形跡もなく整っており、灯台のランプも異常なし。救難信号を伝える道具も残されたまま。遺体もなく何の痕跡もなく行方不明に…。
ただ、異常事態があったことを推測させるのが灯台守の1人が書いた日誌。最後ページに神に祈る言葉が書かれていたそうです。
1人の蒸発ならいざ知らず、集団の失踪ともなるとその証拠は何かしら残りそうなものですが、今回紹介した事件は解明されていません。果たして消えたこれらの人々は、いったいどこへ行ったのか?怖すぎます…。