そんなイバライガーには暗い過去がある。
茨城のローカルヒーロー「時空戦士イバライガー」が誕生したのは2007年8月。子どもたちを中心に、一気に人気に火が点いた。ところが翌年2008年、有名なヒーロー番組「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の衣装を無許諾で複製・販売したとして、スーツアクターの男性(41)が逮捕されたのだ。著作権法違反で罰金100万円の略式命令を受けた。
罪の内容を簡単に説明すると、元々ヒーローものが好きでコスプレが趣味でもあったというスーツアクターの男性が、ゲキレンジャーのスーツやマスクを入手。それを加工したコスプレ衣装を作り知人に譲ったところ、その知人がネットオークションに出品し、8万4千円で落札された。男性は「売るとは思わなかった」とのことだった。これが罪となったのだ。
この一件で、即座に、決まっていたイベントへの出演が全て中止、自主制作のテレビ番組放送が見送りなど、完全にその姿を消す自体に陥った。チビっ子ファンの親からは「子どもが、大きくなったらイバライガーになるんだ、とはしゃいでいたのに裏切られた」といった苦言が沢山飛んだ。
コスプレの愛好者、特撮ファンなどからもバッシングが浴びせられた。イバライガーの運営団体は11月を持って解散。イバライガーは消えたのだ。
熱い地元ファン
ところがファンから、「イバライガーに罪はないじゃないか」
そんな声が寄せられた。復活が望まれ、徐々に膨れ上がっていった。そして2009年4月、新たに運営団体を結成。「時空戦士イバライガーR」が誕生したのだ。茨の道を抜け、活動を再開させる。瞬く間に人気は蘇った。徐々に登場キャラクターを増やし、今や、茨城県を越え他県でも様々なイベントに出演依頼が殺到するほどに。
グッズの売上の一部を子育て支援などの団体に寄付したり、防犯のDVDに出演したり、企業CMにもひっぱりダコの超売れっ子。行政の広告塔としても幅広く起用され、県民から絶大な支持を受ける地元のスーパーヒーローに成長した。
出典 www.youtube.com/embed/3VgvoVt8DGU
これからも茨城を愛し、茨城に元気をもたらすヒーローとして輝いて欲しい。
県が呼ぶ! 市が呼ぶ!! 地元が呼ぶ!!!
ガンバレ!
IBARAKIのヒーロー 【時空戦士イバライガー】