興行収入10億円を大突破中の映画『死刑にいたる病』の大ヒット!沼トークイベントが6月23日都内で行われ、主演の阿部サダヲと岡田健史、そして白石和彌監督が参加した。
5月6日に公開されてから10億円突破のロングランヒット中。阿部は「映画を観た人たちが作品や人物に対して誰かと話したいという思いがあるのかも。客層としてカップルが多いという話も聞くので、一人で観るのは怖いけれどお互いに誘い合って観て後で感想を話して…というのがあるのかも」と大ヒット理由を分析。
ひげ面で登場して「初めてひげ面をさらしていますが、精神状態に異常はありません!見出しに“ひげ面”なんて書かないで!」と照れ笑いの岡田は「ロングランヒットの理由、それは単純に『面白い!』から」と完成度に自信。白石監督は連続殺人犯・榛村大和を演じた阿部がヒットの理由だとして「もはや『貞子』を見に行く感覚で『阿部サダヲを見に行こうぜ!』となっているのかも」と本作を通して阿部がホラーアイコン化していると推察した。
さらに第26回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭とニューヨーク・アジアン映画祭の2つの海外映画祭への出品も決定。すると阿部は「僕らは行けるの?行きたいよね?」と岡田に水を向けて、岡田も「行きたいです!」と乗り気。ただ白石監督も阿部も多忙ゆえに「岡田さん、僕らの代わりに行って来て!」と白石監督からバトンを渡された岡田は「ならば僕一人でも行きますよ!」と海外映画祭参加に期待を込めていた。
ここからは映画公式SNSに寄せられた質問に答える企画を実施。日々のルーティンについて聞かれた岡田は「家のドアの鍵を閉めた後に、閉まったかな?とガタンとチェックするだけでは不安になるので、声を出して『閉めた!』と言って安心する」と独特過ぎる習慣を告白した。これに阿部は「それ隣に住んでいたらゾッとするね…」と軽く引きながら「鍵を閉めた後に『閉めた!』って言うの?…凄いですね」と何故か感心していた。
本作は「怖い!」と評判であることから、それぞれの「怖い」と思うものを発表。白石監督は「SNSでの炎上」と今日的で、岡田は定期的に見る夢を挙げて「過去に出演した作品のシーンを撮り直すと言われる。でも僕はセリフが入っていない状態で『ヤバい!』と思って目が覚める」と紹介した。すると阿部は岡田の悪夢に共感を示して「やったことのない舞台に立っていて、周りの役者はお客さんを笑わせるけれど、僕が適当にアドリブをやるとシーンとなる。それを社長が冷たい目で見ている。あれ何なの?」と役者ならではの悪夢があることに首をかしげていた。
ちなみに阿部は「噂」が怖いそうで「この映画で阿部サダヲは怖いと噂が立つのが怖い。違う現場で『意外と普通の人なんですねえ』と言われて…。僕はサイコパスじゃありません!」と困惑も「でもそれくらい影響力のある映画だということは嬉しい」と身をもって『死刑にいたる病』の反響を感じていた。