YouTube動画:https://youtu.be/xRMMth2x0FQ
明日、3月20日から公開の映画『パラダイス・ロスト』。そこで今回は、マガジンサミット編集部の儀保が、本作のメガホンをとった福間健二 監督へインタビューを敢行‼
「死者の目線」という本作の構成やヒロインの和田光沙さんの魅力について聞いて来ました。さらには、若松孝二 監督や足立正生 監督の60年代の作品にも出演されている福間監督が当時の作品群に受けた影響についても語ってもらいました。
監督:福間健二(ふくま・けんじ)
1949 年新潟県生まれ。詩人、映画監督。批評と翻訳もおこなってきた。高校時代から8ミリ作品を撮り、1969 年、若松孝二監督『現代性犯罪暗黒篇 ある通り魔の告白』に脚本・主演、さらに 16 ミリ作品『青春伝説序論』を監督する。同時に詩を書きはじめ、現代イギリス詩の研究者としての道を歩みながら、詩と映画への情熱を燃やしつづける。95 年、劇場映画第一作『急にたどりついてしまう』を発表。そのあと、映画制作からはしばらく遠ざかるが、2008 年以降、『岡山の娘』(08)、『わたしたちの夏』(11)、『あるいは佐々木ユキ』(13)、『秋の理由』(16)を発表し、若い世代の映画作家・批評家・ファンから熱い支持を受ける。2011 年、詩集『青い家』で萩原朔太郎賞と藤村記念歴程賞を W 受賞。その他の詩集に現代詩文庫版『福間健二詩集』(99)、『侵入し、通過してゆく』(05)、『あと少しだけ』(15)、『会いたい人』(16)など。その他の著書・編著に『石井輝男映画魂』(92)、『ピンク・ヌーヴェルヴァーグ』(96)、『佐藤泰志 そこに彼はいた』(14)など。翻訳にマイケル・オンダーチェ『ライオンの皮をまとって』(05)など。
映画『パラダイス・ロスト』
『パラダイス・ロスト』は、映画と詩の二つの分野で冒険をしてきた福間健二の、『あるいは佐々木ユキ』(13)、『秋の理由』(16)に続く長篇劇映画第6作。東京郊外の人気のない場所。心臓発作で倒れたひとりの男が死ぬ。彼は山口慎也。仕事はネットの古本屋で、原民喜の小説と木下夕爾の詩が好きだった。妻の亜矢子は、彼の死後、夢で慎也に会い、彼の残したノートの言葉を読み、ときには彼がまだそばにいると感じる。一年が経過。亜矢子のまわりには、友人の佐々木ユキ、その恋人の川村講平、慎也の母信代と異父弟の翔がいる。本作は、パラダイスへの夢を失ったこの世界にどう生きるのか。どう希望をとりかえすのか。夫を失ったひとりの女性と彼女をとりまく人々に問いかける。夫を失った女性亜矢子を演じるのは、『岬の兄妹』(19)、『菊とギロチン』(18)など話題作への出演が続く和田光沙。翔は映画初出演の我妻天湖。亜矢子の夫、慎也は、舞台から映画への活躍の場を広げている江藤修平。ユキは『あるいは佐々木ユキ』のユキの七年後の姿を演じる小原早織。映画作家である川村講平には、『秋の理由』につづいて熱演する、自身が映画監督でもある木村文洋。この五人にかかわる人物に、森羅万象、宇野祥平、佐々木ユメカ、スズキジュンゾなど、福間監督が思いを寄せてきた「役者」が揃った。
2019 年/日本/カラー/ヴィスタ/DCP/5.1ch/106 分
キャスト:和田光沙、我妻天湖、江藤修平、小原早織、木村文洋、森羅万象、宇野祥平、
佐々木ユメカ、スズキジュンゾ、松本桂、岡田潔、グラシアス小林、郷津晴彦、外山将平、
吉野晶、室野井洋子(映像)
プロデューサー:福間恵子
脚本・監督:福間健二
撮影:鈴木一博/録音:川上拓也/編集:秦岳志/美術:秋山豊之/
音楽:メノウ/記録:田中小鈴/ヘアメイク:浅野加奈/メイク助手:原早織
助監督:女池充/監督助手:小関裕次郎、松本桂/演出応援:古畑耕平/
スチール:勝野斗太、内田左京/宣伝美術:綜合デザイン研究所・吉祥寺美術学院/宣伝:岩井秀世、松村厚
製作・配給:tough mama
公式 URL:https://paralosmovie.net
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