ヴェネチア国際映画祭やロンドン映画祭、マカオ国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭と様々な国の映画祭で絶賛されてきた学園ミステリーホラー映画『スクールズ・アウト』が本日公開。
今年6月のフランス映画祭2019横浜でも上映された本作。今回、「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019」でのプログラム上映され、いよいよ一般公開です。
衝撃的な冒頭の自殺シーン!!
授業中に教師が自殺という衝撃展開からスタート!! 代わりに赴任してくるのが本作の主人公。受け持つのは優等生だけで編成されたクラス。休日にサイクリングをしてると、自転車に乗った子供たちが目の前を目撃。早速、尾行してみると、着いた先は廃墟になっている採掘場。そこで、彼らが行っていた事は……。
全編に漂う死の気配!!
学校だけでなく、主人公の身にも不吉な現象が連発していきます。電灯の点滅、蛇口の茶色い水、無言電話。どんどん追い込まれていき、後半では、サイコスリラー要素も追加。音楽教師の恋人の死の話。前任者の自殺。テロ対策の訓練と耳に残るサイレント音。逃げ去る動物たち。全編に漂う死の気配も、クライマックスに向かって、収束されていきます。
監督と主演
監督と脚本を務めるのは、フランス人のセバスチャン・マルニエ。小説家としても活躍し、映画監督としては3本の短編を監督。2016年に初の長編映画『欲しがる女』を監督。
マガジンサミットのセバスチャン・マルニエ監督への独占インタビュー映像はコチラ(http://magazinesummit.jp/entertainment/201910235807)!!
【動画インタビュー】「400匹のゴキブリが逃げないよう見張りました」/『スクールズ・アウト』セバスチャン・マルニエ監督
本作の翻弄されていく主人公を演じるのは、フランスのローラン・ラフィット。大人なファンタジー映画『天国でまた会おう』や巨匠ポール・バーホーベンの『エル ELLE』で印象的な芝居を披露。2016年のカンヌ国際映画祭では、開会式と閉会式のホストを務めました。
王道の“前任者ミステリー”!!
主人公が、前任者と同じ境遇に陥っていく"前任者ミステリー"な展開。子供たちの謎の行動が断片的なヒントになり、ミステリーを膨らましていきます。追い込まれた主人公が妄想にとりつかれていくサイコスリラー設定も追加され、どんどんカオスな状況へ。世界観とストーリーテリングの巧みさがミックス。それでいて、壮大なテーマ性が明らかになるクライマックスへ!!後味は決して良いとは言えませんが、良質の映画を観た気分は存分に味わえます。
映画『スクールズ・アウト』は、「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019」ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマスコーレ、シネ・リーブル梅田ほか全国上映となります。
映画『スクールズ・アウト』
監督:セバスチャン・マルニエ
出演:ロラン・ラフィット、エマニュエル・ベルコ、グランジ
提供:キングレコード
配給・宣伝:ブラウニー
協力:松竹公式
HP:https://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
© Avenue B Productions - 2L Productions