明日、6月21日から公開の映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』。みなさん、ご存じの人気ゲーム「ファイナルファンタジー」が映画になって帰って来ました。とは言え、あの厳しいフルCGのアニメとかではないです。むしろ、「ファイナルファンタジー」を扱ったヒューマンドラマ。
同じ家でプレイしてるにも関わらず、距離感の測れない親子!!
突然、仕事を辞めた口下手&不器用な父親。同じ家に同居していながらも長らく会話なのない息子。そこで、息子が自分のハマっているオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」一式を父親にプレゼント。正体を隠してゲームをプレイ。所が真面目一辺倒な父親。アバターの服装を変えられずに落ち込んだり、ゲーム上で会話が出来ないとテンパる等、ただゲームを進めてるだけとは思えない事件が続出。妙なサスペンス感が発生。そんな父親を遠巻きに眺める母親と娘の興味なさげな会話でコミカル要素を追加。同じ家でプレイしてるにも関わらず、距離感の測れない親子というのもユーモラス。
ゲーム内の世界観をフル活用!!
一方、安定のクオリティーで映し出される「ファイナルファンタジーXIV」の世界。ゲーム内の映像をガンガン挿入。ゲームの映像フル活用!! 正体を隠しながらもゲーム内で絆を築いていく親子。そんなタイミングで息子の勤める広告代理店で起こるクライアントへのコンペ。ゲーム内で父親が(勿論、息子と知らず)アドバイスするシーンはグッときてしまいます。
坂口健太郎&吉田鋼太郎による親子役!!
子供の頃、父親とゲームをして遊んだ思い出を心に秘めながら、面と向かって話す勇気のない主人公の息子役には坂口健太郎。口下手がゆえに家族からも何を考えてるのか分からない、機械音痴の父親役に吉田鋼太郎。ゲームの接続にドライバーを持ち出すシーンは爆笑。
主人公の調子の良い上司役に佐藤隆太。主人公に密かに憧れている同僚役に佐久間由衣。息子と父親の伝言板係を担当する妹役に山本舞香。父親を小バカにしている母親役に財前直見。ナチュラルな母娘の会話が笑いを誘います。
映画作品には珍しいテーマ!!
ゲームの宣伝感も多少、感じますが、スピルバーグでさえ『レディ・プレイヤー1』で「仮想現実で現実逃避してないで現実で生きろ」と時代錯誤な主張をしていた中、顔も名前も知らないゲーム内の仲間たちに励まされ、現実世界で奮闘する本作のテーマは映画作品の中では目新しさを感じます。そして物語は、父親の“ある秘密”により思わぬ方向へシフトチェンジ。テンポの良いストーリー展開はそのままに、意外なラストへ流れ込んでいきます。
映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は、明日6月21日から全国公開です。
映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
監督:野口照夫(実写パート) 山本清史(ゲームパート)
脚本:吹原幸太
出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎 佐久間由衣 山本舞香
前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見
声の出演:マイディー役(アキオのゲームキャラ):南條愛乃 あるちゃん役(ゲーム内フレンド):寿美菜子 きりんちゃん役(ゲーム内フレンド):悠木碧
原作:「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」 マイディー
配給:ギャガ
©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会
©マイディー/スクウェア・エニックス
オフィシャルサイト:https://gaga.ne.jp/hikarinootosan/