もはや春の風物詩とも言える、各企業のエイプリルフールネタ合戦。今年も趣向を凝らした、ハイセンスなプロモーションが繰り広げられました。中でも印象に残った大手企業の“ネタ”を振り返ってみます。
進化して帰ってきたあの「チョコ」!
大掛かりな仕掛けと最新技術で世の中を驚嘆させたのが、ロッテのビックリマンチョコ。言わずと知れたメガヒット菓子ですが、なんと最新テクノロジーを駆使した次世代型ビックリマン、その名も「テックリマン」を発表しました。
かつて栄華を極めたあのホログラムシール。しかし、ここ数年は技術の革新によってVRやARに移行しています。現代の子どもはスマホでキャラクター集めを楽しみ、昭和世代が狂喜乱舞したあのシール集めは衰退してきています(と、同社が判断)。
そこで登場したのが「テックリマン」。袋からシールを取り出すと、そこに浮かび上がったのは、立体的なスーパーゼウス(?)このテックリマンは留守中の家を24時間見守ってくれる上、花見の場所取りや野球のピッチャーすらできるといった機能があります。
プロモーションムービーでは、終身名誉PR大使の里崎智也氏がプレゼン。そして節々に今人気沸騰中の女性お笑いコンビ、ガンバレルーヤの姿も。
と、かなり手の込んだエイプリルフールネタでした。もちろんテックリマンは製造の都合により販売は断念されましたが、4月2日からロッテオンラインショップでは「ビックリマンホロセレクション特別セット」を数量限定販売しています。こちらは本当の情報です!
特設HP(https://www.lotte.co.jp/entertainment/campaign/tech-riman/)
イカしたつぶやきに、ゴジラ上陸まで!!
飲食店のエイプリルフールネタもまた、イカしてます!ファミリーレストランのジョナサンはツイッターでブランド名変更を宣言。いつも敬称を「サン」付けで呼ばれていることで距離を感じた同社は、なんと「ジョナちゃん」に改名。「今日の晩ごはんはジョナちゃんよ」って、なんか違うことを想像してしまうでしょ!!
いつも敬称を『サン』付けで呼ばれていることで、皆様と少し距離を感じておりました。
— ジョナサン【公式】 (@jona_official_) 2018年3月31日
もっと皆様の身近でありたい…。
そういう願いから、ブランドの名前を#ジョナちゃん に変更することといたしました✨
皆様!どうぞ今後は愛称でお呼びくださいませ🌈#エイプリルフール pic.twitter.com/NPBNbrdhgc
吉野家は、100年以上にわたり提供してきた牛丼が4月末で販売終了に。しかも新たに鶏丼をスタートさせ、吉牛ではなく吉鶏に。っていう嘘をツイート。しかし4月26日から本当に「鶏すき丼」を販売するあたり、抜かりない。
100年以上にわたり牛丼を提供してきましたが、4月末をもちまして販売終了します。
— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) 2018年3月31日
そして新たに鶏丼を販売開始します。これからは吉牛から吉鶏になり、気持ちを新たに羽ばたいてまいります!#エイプリルフール #吉野家 pic.twitter.com/YPnW44y2od
マックも負けていません。マックフルーリーのスプーンが、なんとあの伝説の剣「エクスカリバー」に。しかも、選ばれし王たる勇者にしかこのスプーンは引き抜けないとか。期間限定9,999円って。もはや何が何だか。
#マックフルーリーエクスカリバー 4/1(日)新発売⚔🎉✨マックフルーリーのスプーンが、あの伝説の剣「エクスカリバー⚔」に!?✨選ばれし王たる勇者にしか、このスプーンは引き抜けません😆👑👑👑✨うまく抜けたら、あなたの必殺技を放ちましょう!⚔🔥🔥🔥#マック渾身の新商品#エイプリルフール pic.twitter.com/UfpyqMwD6R
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) 2018年3月31日
東京駅常盤橋にゴジラ上陸!!東宝株式会社と三菱地所株式会社は、東京駅丸の内駅前広場付近で2016年に凍結されたゴジラの再利用方法を共同で研究。そして現在開発中の「東京駅前常盤橋プロジェクト」A棟〜D棟のほか、G(ゴジラ)棟を建設予定であると発表しました。
ゴジラ・ストア公式HPより(http://godzilla.store/event/ap2018/)
エンターテインメントとオフィスが融合した、人知を超えた新しいオフィスビル。ビル全体で消費されるエネルギーは、すべてゴジラが体内で生み出す強力なエネルギーを使用。ビル内部の中心温度は−196℃に保たれていて、ゴジラの凍結を維持しています。2027年に誕生予定だそうです。
わぁ、これならとてもエコだし安全面も確保されて安心ね!って、寒くて中に入れねーわ!!
各企業がクリエイティブの粋を集めて世間を欺いたエイプリルフール。ちょうど良く笑えてPRもバッチリの、素敵なプロモーションでした。