東京・神宮外苑では8日に、【PREMIUM BIKE IMPRESSION(プレミアムバイクインプレッション)2016】が行われました。ヨーロッパやアメリカ、日本などの有名スポーツバイクブランドがブースを出展し試乗体験ができるイベントで、今年で4回目の実施。昨年は1日で約6,000人が来場しました。
イベントを運営する枻(エイ)出版社は「試乗会は毎年1,500人近くが参加します。屋外の一般道をじっくり走れるのがこのイベントの魅力」と語りるだけあり、来場者が、神宮外苑を試乗コースとして楽しむ姿が見られました。
初夏といえばロードバイク
今月6日から29日まで、サイクルロードレース最高峰の大会『ジロ・デ・イタリア』が開催されます。3週間かけてイタリアを1周するこの大会は、フランスの『ツール・ド・フランス』、スペインの『ブエルタ・ア・エスパーニャ』と並ぶ3大ツール。その中でも、厳しい山を上り下りする『ジロ・デ・イタリア』は最も過酷なレースと言われています。
そんな『ジロ・デ・イタリア』開催など、ファンにとって、サイクルロードレースが盛り上がるこの時期。天気が良いのも相乗効果となり、試乗受付場にはサイクルウェア姿の参加者が大勢見られ、試乗時間前から行列ができていました。
日本では漫画「弱虫ペダル」の影響もあり、年々注目されているスポーツバイクは、女性サイクリストも増えており、多くの女性が来場していました。
意外?!家電ブランド企業も出展
今年の出展メーカーは37社で、昨年から3社増え過去最多。朝からたくさんの自転車乗りが訪れ、各出展メーカーのブースを見て回っていました。
なかには、生活家電で有名なパナソニックもブースを出展。同社のスポーツバイクは、大手企業が持つ国産の品質と、試験のクオリティーの高さが特長です。マシンは430mmから610mmまで10mm刻みでサイズを用意し汎用性の高い部品を採用することで、乗り手が自由にカスタムできる楽しさを提供しています。
担当者は「素材は主流のカーボンではなく、チタンやクロモリを使用しています。体に合う自転車に乗ることで負担軽減につながる。ロングライドに最適」と話してくれました。
カーナビやAV機器でおなじみのパイオニアも参加。こちらは自転車本体ではなく、ペダリングの数値を測るサイクルコンピューターを販売しています。
ブースではペダリングモニターシステム体験会を開催。ペダルの左右に取り付けた歪みゲージでペダリングを測定し、マシンに取り付けたサイクルコンピューターに無線で情報を送ります。
「効率の良いペダリングをするために、プロレーサーも使用しています。自分のフォームを調節でき、後でパソコンで見て解析することも可能です」と担当者。
五月晴れの神宮外苑を憧れのマシンで疾走
晴天に恵まれたイベント当日。試乗コースを走る参加者は、性能や乗り心地を確かめながら楽しんでいました。
都内在住の50代男性が試乗したのはアメリカの人気ブランド『トレック』。150万円以上するマシンに「びっくりするくらい乗り心地が良い。自転車に乗っている感じがしなかった」と興奮しながら語っていました。
個性あふれる各スポーツバイクメーカーやマシンが一堂に会した【プレミアムバイクインプレッション2016】。五月晴れのこんな日は、ジロ・デ・イタリアを観てから箱根にでもツーリングに行く。そんなサイクリングライフも素敵ですね。