バイリンガルプロスケーター『阿部直央』『川渕裕聡』にインタビュー!

2016/02/11
放送作家 小嶋勝美

東京オリンピック最終選考種目にも残り、最近、にわかに注目されるようになったスケートボード。習い事としても大人気なんです。

なかでも『SKATEBOARDTRICK AtoZ 2016』1月号にも登場されている、プロスケーターの阿部直央さんが講師を務める“TRINITY”は、英語でレッスンをすることで注目されています。

1312404
TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN 2016年1月号
 トランスワールドジャパン

 

そこで前回は、板橋区にある全天候型スケートボードパーク“TRINITYパーク”にお邪魔し取材。今回は、講師を務め“Element”の看板ライダーでもあるバイリンガルプロスケートボーダーの阿部直央プロ・川渕裕聡プロ両氏に、になぜ英会話を習得するに至ったのか?などのインタビューをしました。

 

学校では絶対に教えてくれない『ストリート英会話』

【それプロスケーターへの道が開かれた瞬間だった“川渕裕聡プロ”】

 

TRINITY

 

― さっそくですが英会話はどこでマスターしたのですか?

 

自分はストリート英会話っすね!

 

― ストリート英会話??(あんまり聞いたことがない単語だけど)

 

高校時代に田町スケートパークに通っていて、そこに来ていた外国人と仲良くなって、話していく内に英会話が出来るようになっていったんですよ。だから自分の英会話のルーツはストリート!つまりはストリート英会話なんです!

 

― なるほど!“ストリート英会話”響きも流行りそうな響きですね!(笑)

でもそれだけではマスターできませんよね?

 

その後、独学で英語を学び、スケートボードを極めるために、カナダ・アメリカ・オーストラリアを渡り徐々に英会話をマスターしていきました。でもそこでもストリートスケートでコミュニケーションをとっていたので、やっぱり

ストリート英会話ですね!

 

― ストリート英会話はインパクトありますね!ちなみに英会話をマスターするコツはありますか?

まじめに答えていいですか?(笑)声を出して書く!!単語帳を見て勉強するだけじゃなく“声”にして書くと全然違う!これは本当にオススメです。

あと実際に外国で「スケーターとして活躍したければ(スケートの)スキルがあるのは当たり前、英語が出来なければ話にならない」と現地で言われ、猛烈に勉強しました。

 

なるほど、日本のスケートレベルも上がってきているし、これから活躍したいスケーターは海外に出た方がいい、スケーターは英語で世界が超広がる!スケーターはやっぱり英会話が出来る事が不可欠です!

 

― 英会話が出来る事でメリットはありましたか?

 

メリットだらけですよ。一番は海外で活動出来る事。日本のスケートレベルも

上がってきているし、これから活躍したいスケーターは海外に出た方がいい。、英会話ができることで世界は、超広がるんです!、当たり前のことだけど……

“今振り返って(勉強した)あの時間はムダじゃなかった”ってことです。

 

実際にワールドワイドに活躍するブチさんを見てその言葉の重みを感じ、静かにうなずいてしまいました。

 

英会話習得したけりゃ外国人の友達を作れ!

【外国人との思い出の数だけ英会話が上達する!“阿部直央プロ”】

 

TRINITY

 

― さっそくですが直央さん流の英会話をマスターするコツはありますか?

 

学校で言われた事だけじゃダメ。単語をとにかく覚える!あとはしゃべりたいと思う事!例えば、外国人の友達に話しかけて返ってきた言葉がわからない……じゃあ勉強しないと。って思ったらもう成功ですね。一番は外国人の友達を作りたいと思う事ですね。

 

― スケーターにとって英会話は必要なものでしょうか?

 

英会話が出来ると出来ないとじゃ、本場アメリカに行ったときにスポンサーの

付き方が全然違います。実際に現地のスケートスポットで「ワッサァップ」と言って声を掛ければ友達が出来て、そこから車に乗せてもらって現地の人しか知らないようなスポットに連れて行ってもらったりして…という具合にとにかく可能性の幅が広がる!

 

― 英会話が出来て良かった〜と思ったエピソードを教えて下さい

 

以前、メキシコにスケート旅行に行った時に帰りにパスポート無くしてパスポートの再発行は出来たんですけど、ビザのハンコがなくて税関で「ハンコ無いから6ドル払え」って言われてクラブでほとんど使っちゃってたのでポケット見たら2ドルしかなかったんです(笑)

それで「外国人のくせに2ドルしかないならメキシコ帰れ」って言われて、そこで英語で「頼むからそこに友達いるから呼んできてくれ」ってお願いして

助かったんです。英語が話せなかったら間違いなく今でもメキシコにいましたね(笑)」

 

― メキシコでプロスケーターになってたかもしれないですね(笑)直央さんはそんな話たくさんありそうですね?

 

その旅の途中、お金が無くなってきたんで、ラスベガスに立ち寄ってカジノでかけたら全部すっちゃったんです。仕方ないから教会の駐車場でスケボーしてたら神父さんが来たので、すかさず「I need job(仕事が欲しい)」という旨を伝えたら神父さんが仕事をくれて。ペンキ塗りの仕事を3人でやって2週間で35万円程稼いでスケボーの旅を続けました。やっぱりそれも英会話が出来ないと出来ない経験でしたよね。

 

― どんどん面白いエピソードが出てきますね(笑)英会話が出来ると思い出も増えそうですね。

 

英会話が出来て、話を聞けば聞く程“人生の面白みが何倍にも増す事”でした。きっとそれはスケーターだけじゃなく、いろんなジャンルの事にも当てはまるのだと思います。

 

― 最後に英会話を取り入れたスクール講師の二人からスケボースクールに興味のあるキッズ達に一言!

 

川渕裕聡プロ

「(スケボー)やりたいなら、まず来なよ!やってみてダメならやめればいい。兎に角、やらなきゃ始まらないから。」

 

阿部直央プロ「ワッサァップ!」

 

スケートも英会話も一級品の彼らのスクールはこれから更に注目される事

間違いなしです!!お二人共楽しいインタビューありがとうございました!

 

TRINITY

※講師二人の芸術的なトレフリップからなるアーティスティックな写真。

 

 

< 取材・文 / 小嶋勝美 >

 

 

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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