一年ぶりのおっちゃんです。まるで七夕みたいな登場でありますが、時はすでに11月。今回は23日より開催された『広島国際映画祭2023』にゲストとして登場した俳優・横浜流星さんのトークショーの模様をお送りします!
この映画祭ではもはやレギュラーゲストといっても過言ではない映画監督の藤井道人さん。今年もこの映画祭にやってきてくれましたが、今回は自身の作品として公開された映画『ヴィレッジ』がイベントでも上映。そして作品で主演の流星さんもバッチリとこのイベントにやって来ていただいたわけてございます!
以前から流星さんに、映画祭に来ていただきたいと切望していた映画祭代表の部谷さん。念願かなっての登場に、最初の握手でもうこの喜びよう!会場は流星さんお目当てか女性陣が殺到しておりましたが、この熟女(失礼!)のハートまでもバキュン!ですわ。このイケメンぶりでは、無理もありませんな。
さて、トークショー。今回はこれまでのトークショーと異なり、藤井監督とともにこんな椅子をご用意。「『三枝の愛ラブ爆笑クリニック』みたい…」とは両人の感想、思わず司会者も「ぷ~~~っ!」と噴き出して椅子ごと後ろにひっくり返りそうなセットであります。
このように藤井監督と流星さん、非常に距離が近い関係にあるわけです。お二人の出会いは、2016年の映画『全員、片思い』の打ち上げ。この作品は短編のオムニバス作品で、藤井監督も作品作りに参加、当時まだ駆け出しだった藤井監督は、打ち上げの席でそれなりにキャリアを積まれた製作陣の中肩身の狭い思いをしていたところ、「同じ目をした人間がいた」と、流星さんの存在に気付いたとか。
それがきっかけか、2018年に藤井監督が手掛けた『青の帰り道』のオーディションに横浜さんが応募、見事出演を射止めて今回までの関係になったといいます。
その初めて出会った頃のことを思い出した流星さん。まだ駆け出しだった自分に対し周りの俳優陣が今後の出演予定をお互いに話しているのを聞きながら居づらさを感じつつ「見てろよ、俺も今に!」と奮起しここまで来たと振り返ります。来年には大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』に出演が決定と、今や飛ぶ鳥も落とす勢いすら感じられる姿からは、相当に真っ直ぐな心意気すら感じられるところであります。
一方、映画界では撮影をギリギリまで粘り、「魔王」の異名をとる藤井監督に対するイメージとして「粘るというか、非常にいい部分を引き出してもらってとてもありがたい」と好印象。苦労は極真空手で鍛えた体力で全く問題なし、常に前を向き突き進む武闘派俳優とでもいいましょうか、カッコええ~!
広島について直ぐのトークショーだけに慌ただしかったようで、この時点ではまだ屋外に出る機会がなかったとのこと。広島に対しては映画との接点の深さに対し強い印象を持たれている様子で、かなり感触もよい様子。
司会者の方が「来年もまたよろしくお願いいたします」と言葉を贈ると「本当ですか?じゃあ来年もまた来ていいですか?」って。もう是非来て来て!部谷さんも念押しに「約束!」とばかりに皆さんの前で流星さんと指切り!いや~この約束、破れませんぞ~!
そして藤井監督に対し司会の方が"広島での映画撮影というのもそろそろ…”というお願い。過去に短編コンペで受賞、本映画祭の映画祭に強いつながりを持つ藤井監督だけに「そうですね~言うだけみたいになっちゃってますからね…」と、制作意欲を見せます。これには流星さんも同意。楽しみですな、今後が!
ちなみに映画『ヴィレッジ』は、とある架空の集落・霞門村に住む一人の青年が、過去に罪を犯した父のために過酷な差別を受けながらも生きていく中で、不穏な運営を続ける村の大規模ごみ処理場の事件に巻き込まれていく様を描いたヒューマンドラマ。
刺々しい痛みを伴いながらも美しく輝く青春を描いた藤井監督の『青の帰り道』における流星さんも魅力的でありましたが、こちらは役者として大幅にスケールアップした彼の存在感をたっぷりと堪能できる秀作。そしてさらに上を目指す流星さんから、今後も目が離せないところであります!