若者に人気のタレント、ぺこ&りゅうちぇるを起用した奇抜過ぎるPR動画が賛否両論を呼んでいる今回の参院選。
動画を見た人からは「シュールでぶっ飛び過ぎている」「中毒性がある」「カオス過ぎる」などの反響を呼び、あちこちで話題になっているが、そもそもこの動画を制作した「AC部」について知っている方は少ないのでは?
Youtubeより https://youtu.be/MQd9vJwbHVE
そこで今回はAC部について知らない人でも最低限の知識がわかる内容をご紹介ましょう。
多摩美出身のCGアニメーション制作チームが前身
「AC部」とは、1999年に多摩美術大学出身の、安達亨氏、板倉俊介氏、安藤真氏ら3人で発足したCGアニメーション制作チームです。
出典 http://www.ac-bu.info/
学生時代に制作した「ユーロボーイズ」というショートアニメがNHKデジタルスタジアム年間グランプリを受賞したのを機に活動をスタートしたといいます。
とくに手掛ける作品は、どれもがかなり個性的。
キャラクターもくまモンやふなっしーといった万人受けしそうなタッチではなく、リアルで濃厚で、一度見たら忘れたくても忘れられないほどの衝撃ぶり。
目が痛くなるようなカラフルな配色も特長で、病みつきになってしまう中毒性がファンから支持を得ています。
強烈すぎるキャラクターとは打って変わって、実績は有名どころが多数
ここまでの紹介と実際の動画を見れば、かなり“イロモノ感”が強いことが分かりますが、一方でその評価は折り紙付きです。
実際に、オレンジレンジのミュージックビデオ『SUSHI食べたい feat.ソイソース』、テレビ朝日SmaSTATION「スマアニメ/カッコいい男たち扁」、NHK みんなのうた「哲学するマントヒヒ」、西友CM、日清食品「ホワイトカレーメシ」CM、伊武雅刀公式HP、東京オンリーピック「和卓球」などとアーティストや芸能人はもちろん、企業向けCMなども多数制作。
最近では、高速紙芝居「安全運転のしおり」が第18回(2014年)、文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門推薦作品に選ばれている。
実際の映像は次のとおり。
とはいえ、AC部についてはまだまだ謎な部分が多いのも事実です。
実際、「AC部コミュニティサイト」http://www.ac-bu.info/をのぞいてみると、3人の人柄や内容についての記載はいっさいありません。
ただし、下記URLで、安達亨氏、板倉俊介氏の二人の対談記事があるので、将来モノづくりを目指したいというクリエイターには、何かしらのプラスになるのではないでしょうか。
出典 http://cre-m.jp/acbu_03/
18歳選挙権の動画をまだご覧になっていない方は、まずは中毒性があるかもしれないことを承知のうえで視聴してみてください。
クリエイターとしての熱い思いに触れられるはずで。みなさんもこのPR動画を見て、ぜひお近くの投票所に足を運んでみてください。参院選の投票所は7月10日です。