清水富美加さんの動向が話題になっていましたが、最近は芸能人と事務所とのトラブルが絶えません。個人と企業の間に溝が生まれてしまった場合、企業側からお金をもらっている個人側はかなりの「ピンチ」だと言えるでしょう。そこで今回は、ピンチを乗り越えられるようになるメンタル・トレーニング術を3つご紹介します。
自分の実力を知る
自分の力量以上の成果を追い求めることは向上心の表れであり、それ自体は良いことです。ただし、自分の力量を把握しないままむやみに高い目標を立ててしまうと、ピンチの際の「踏ん張る精神力」を弱らせます。まず、自分の今までの成果を振り返ってみましょう。それらの平均値があなたの実力です。「本気を出せばもっとできる」などといった幻想は捨てましょう。本気を出せる・出せないも含めて自分の実力なのです。
「自分がどのくらいできるか」ではなく、「どのくらいできたか」を考えることがポイントです。これさえわかっていれば、むやみに高い目標を立てなくなるので、必要以上にショックを受けることが無くなります。また、ピンチに直面しても冷静に現実的な判断を下せるようになるでしょう。
後悔よりも先に対策を練る
ピンチに直面した時、どれだけ踏ん張り立ち向かえるかが重要になります。ここでカギを握るのが「やる気」です。
高い壁は気持ちで乗り越える必要があります。こうしたやる気を奪う原因の多くは「環境」にあるため、自分がやる気を失いやすくなる環境を作っていないか、今一度振り返ってみてください。達成できなかった原因を考えて対策を打てば、ピンチも乗り越えられる「やる気」を作ることができるのです。
たとえばプレゼンの準備が捗らなくてピンチを迎えてしまった場合、デスク回りを散らかしていなかったか、書類が見つかりにくい環境になっていなかったか、夜に予定をつめこんでいなかったか……など、プレゼン準備に集中できる環境を作れていたか見直してください。
こうした環境が整っていれば、ピンチを凌ぐだけのやる気を保てます。
高いハードルを想定する
心配性の人を見ていると「なにもそこまで重く考えなくても……」と思いますが、実は課題を重く捉える人のほうが成功するという統計結果が出ています。目標に対して高いハードルを想定しておくと、ピンチに直面しても動揺せずに乗り越えることができるのです。
自分が成功する可能性を信じることはいいことですが、自分が簡単に乗り越えられると信じてしまうことは悪いことです。正しく現状を把握できておらず、いざ問題が起きると簡単に心が折れてしまいます。そして「こんなはずじゃなかった」と文句を言うのです。これでは負け犬の遠吠えにしかなりません。
課題に取り組む前に「きっと一筋縄ではいかないだろう」と高いハードルを想定してから走り出すようにしましょう。