新学期が始まったと思えば、そろそろ夏休み。
授業参観等も終えたこの時期は、生徒や保護者から授業内容について相談される事が多くなるようです。
授業内容について「こういう風に教えると良い」「ちょっと簡単すぎる」等々、先生たちは「ちょっと頭を悩ませる時」かも知れませんね。
そこで、「日本のアイドルについて学ぶ」「恋愛観を研究題材にする」「コーヒーが授業の対象!?」など、生徒から人気のあるちょっと変わった大学の授業をのぞいてみて、何かヒントをもらうというのは如何ですか?
ちょっと気になる大学の授業をご紹介します。
◆「金沢大学:廣瀬教授:コーヒーの世界」
コーヒーの好みを方程式でピタリ計算するというのが、廣瀬教授。この式を活用すれば、飲む人の香りや味など14項目をチェックするだけで、豆の種類はもちろん、採れた斜面の日当たりや、いれ方、焙煎後何日目の豆が好きかなど、飲む人の細かな好みにぴたりと合わせた「オーダーメード」の味を、数字ではじき出せる。そんな研究をしているそうです。
「廣瀬教授」HP
http://www.yukio-hirose.com/
◆「千葉大学:丸山純講師等:ディズニーの世界」
ディズニーの社会的背景や影響について、歴史的、芸術的側面だけでなく、アニメーションの制作技術や原画修復技術、ディズニーランドにおける建築・都市計画および造園の視点、さらに観光地としての行政的側面や、テーマパークの経営的側面からなどを、総合的に学ぶ授業。
平たく言えば、なぜディズニーランドはいつまでも人気があるのか? ということを研究するそうです。
「科目紹介:ディズニーの世界」HP
http://www.chiba-u.jp/student/syllabus/2011/G1/2011G15C40101.htm
◆「早稲田大学:森川友義教授:恋愛入門」
恋愛を科学的に分析する学問と称し、社会学、心理学、経済学、政治学の分野で集められたデータなども用いて「恋愛市場」での意思決定を総合的に研究する授業が行われている、いたって真面目なもの。
聞いた限りではちょっと難しそうですが、恋愛についてそんなことが実行できるのか?と思う方法を教えてくれたり、ゲストに芸能人がきたりして豪華など、難しいことを日常の生活、しかも学生が知りたいであろう内容をかみ砕いて講義するところに人気が集まっているとのこと。
「森川友義ゼミ」HP
森川友義ゼミ 紹介レポート
◆「明治大学法学部兼任講師:関 修 講師:嵐と現代思想 」
講演では、ミュージックビデオを見ながら嵐のメンバー同士の関係性や、役割を分析。また、他のグループと比較するなど、アイドル好きにはたまらない授業となっているそうです。
そんな話の中には、専門とする現代思想の視点も交えて解説していると言うのですから、自然と専門的知識が無理なく備わる事は間違いないでしょうね。
出典 https://twitter.com/mitsutokey/status/456338607096098816
授業内容
第1回:ガイダンス ――時代は嵐――
第2回:ジャニーズという文化
第3回:嵐以前、SMAPを中心に
第4回:嵐のPVの変遷、ブレイク以前
第5回:嵐のPVの変遷、ブレイク以後
第6回:嵐のメンバーの比較
第7回:バラエティに見る嵐
第8回:ドラマに見る嵐
第9回:コマーシャルに見る嵐
第10回:コンサートに見る嵐
第11回:嵐とJ-POP
第12回:嵐とK-POP
第13回:嵐以後のジャニーズ
第14回:まとめ ――嵐の時代は続くのか――
第15回:テスト
出典 明治大学
https://oh-o2.meiji.ac.jp/portal/index/
どの授業にも共通していることは、生徒が興味のあることを題材にして、難しいことも実体験に合わせてわかりやすく説明するということ。
教えるとなると、現在の小中高では、覚えることにまだまだ重点が置かれているのが現状だと思います。
授業と言うものは「静かに前を向いて考える」と思われていることが多く、子供の興味をひくと言いながらも、決まり切った形を破ることが出来ないのが現状ではないでしょうか?
先生方も自分に興味のあることを授業にどう生かせるか?なんて考え方をしてみれば、難しいものを身近な行動に置き換えることが出来、案外子供の理解度が上がるかもしれませんよ。