博報堂が発行する雑誌『広告』の最新号が今月16日に発売され、ユニークな「段ボール装」の装丁が話題を呼んでいる。
2019年のリニューアル創刊から3号目となる今号の特集テーマは「流通」。「流通と社会〜経営学者石井淳蔵×『広告』編集⻑小野直紀」「アマゾンがなくなる日」「メディアに対する映画監督の目線〜ニコラス・W・レフン、岩井俊二インタビュー」など全30記事を通して、大きく様変わりしている「流通」にまつわる課題や可能性を深堀りしている。
また、今号の装丁は独自に開発した「段ボール装」。側面のミシン目を剥がすと、そのまま雑誌になるという仕組みで、同誌が製本されてから読者の手元に届くまでのすべての流通経路を、書店や取次、運送会社などを記載した全250種類の表紙によって可視化。書店や入手方法の数だけ異なる表紙の『広告』流通特集号が存在する。
同社は「これは『より早く』『より安く』を追求し、時間とコストを“ゼロ”に近づけようとする現代の『流通』に対する問題提起です。この装丁をとおして商品が手元に届くまでの人の営みやものと流通の関係に目を向けるきっかけとなれば幸いです」と、装丁の意図を説明している。
さらに、今号の発売を記念したオンライントークイベントを開催予定となっている。
<オンライントークイベント第1弾>
リテールフューチャリスト 最所あさみ×経済学者大垣昌夫×『広告』編集⻑小野直紀〜小売業界が持つべき倫理観とは
「成⻑」を目的とする企業活動への疑問と議論が活発になる昨今、「売る」ことを第一優先とする小売のあり方はどう変わっていくべきなのか。「小売の公共性」という視点を踏まえながら、これからの小売業界が持つべき倫理観について語り合います。
[日時]2021年2月26日(金)20:00〜21:30
[会場]WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施
[主催]青山ブックセンター
[参加料金]①配信のみ:\1,430(税込)②配信+「広告Vol.415」:\4,430(税込・送料込)[お申し込み]http://www.aoyamabc.jp/event/kouri-415
<オンライントークイベント第2弾>
ビジネスデザイナー江原理恵×Takramディレクター佐々木康裕×わざわざ代表平田はる香〜世界観を共有するコミュニティコマースの可能性
思想やライフスタイル、日々の感情を、SNSなどをとおして発信する人たちが情報や商品のキュレーターとなり、その価値観・世界観のもとに形成されるコミュニティに届ける。そうした「コミュニティコマース」の実態と可能性を紐解きます。
日時]3月2日(火)17:30〜19:00
[主催]博報堂『広告』編集部(WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施)
[料金]無料
[お申し込み]https://peatix.com/event/1822698/
<オンライントークイベント第3弾>
映画・音楽ジャーナリスト宇野維正×ビートインク宣伝担当白川雅士×編集者/ライター照沼健太〜激動の音楽業界をとおして見るコンテンツ流通の未来
ストリーミングの隆盛、ライブ回帰などによってビジネスモデルが様変わりした音楽業界。コロナ禍によって再び変化を余儀なくされているいま、「炭鉱のカナリア」とも呼ばれる音楽業界の動向を深掘り、音楽・映画をはじめとするコンテンツ流通の未来について議論を交わします。
[日時]2021年3月3日(水)20:00〜22:00
[主催]本屋B&B(WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施)
[参加料金]①配信のみ:\1,650yen(税込)②配信+「広告Vol.415」:\5,170(税込・送料込)
[お申し込み]http://bookandbeer.com/event/20210303_music/
<オンライントークイベント第4弾>
IT批評家尾原和啓×情報法制研究者加藤尚徳×デジタルシフトウェーブ代表鈴木康弘〜ECプラットフォーマーの社会的責任
欠陥商品やフェイクレビュー、返品廃棄などの問題を抱えるECプラットフォームが、メーカー、生活者、社会にとってよりよいプラットフォームへと進化していくために必要な自浄作用や行政・立法への働きかけなどついて議論します。
[日時]3月5日(金)20:00〜21:30
[主催]SHIBUYAPUBLISHING&BOOKSELLERS(WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施)
[参加料金]①配信のみ:\1,650(税込)②配信+「広告Vol.415」:\5,000(税込・送料込)[お申し込み]https://www.shibuyabooks.co.jp/event/7227/