SARS、スペイン風邪…コロナ以前の感染病を調べてみた

2021/04/15
桃倉もも

新型コロナウイルスの猛威はあっという間に全世界に広がりました。効果的な治療法が見つからず多くの人が亡くなり、今でも感染者数は日を追うごとに増えるばかり。人類の危機ともいえます。しかし、人類はこのような危機が今回初めてではありません。SARSやスペイン風邪など、恐ろしい感染病に苦しみ、そして打ち勝ってきました。今回はみなさんが知っているようで知らないコロナ以前の感染病をまとめてみました。

・天然痘

人類が唯一、根絶に成功した伝染病。エジプトのミイラに天然痘の痕が見られることから紀元前以前に流行していたとされています。6世紀になると日本でも流行し、15世紀にはアメリカ大陸で大流行。

症状は、40度近い発熱と共に顔や足、腕に特徴的な発疹ができた後、水疱ができ膿になってカサブタになります。完治後も痕が残ります。

長い間、人類を苦しめていた天然痘ですが、1796年にイギリスでワクチンが開発され、1980年にはWHOにより根絶宣言が出され、人類はこの伝染病との長い闘いを終えました。

・ペスト

14世紀ヨーロッパで大流行、別名「黒死病」。当時のヨーロッパ人口の約4分の1がこの病気で亡くなったとされます。ノミなどから猫や犬などの動物に感染、そこから人へと感染します。腺ペスト、敗血症ペスト、肺ペストと3つに分けられます。中でも当時多くの人が恐れていたのが「肺ペスト」です。

人から介したペスト菌により、倦怠感や発熱を感じると、血の混ざった痰を伴う咳をするようになります。そこから一気に肺炎が悪化し死に至ります。

現在、世界的な流行を抑えることはできていますが、今だに恐れられている病気です。現在でもアメリカやインド中国などで感染者が報告されています。早期の治療であれば高い確率で完治します。

・スペインかぜ

新型インフルエンザの一種で1918年、世界中で大流行。当時世界人口18億人と推定し、約4000万人が死亡したとされます。日本でも1918~1921年にかけて大流行。

症状は咳や発熱など、当時は抗生物質の発見もされていないので、手洗いうがい、隔離などの処置しかできなかったことから感染が一気に広がったとされます。

毎年新しい型が流行するとされている新型インフルエンザ、その脅威は医療が発達した現在でも健在です。

・SARS

2002年に中国やカナダなどで流行した伝染病。コロナが発生した当初はSARSの再流行の疑いがありました。9カ月で800名近くの人が亡くなっています。症状は発熱、筋肉痛などインフルエンザと似た症状があり、その後に咳や呼吸困難、肺炎などの症状に。

今だに治療法は確立されておらず、対処治療になります。また、いつどこで流行ってもおかしくない、恐ろしい感染病です。

どうでしたか? コロナ以前にも人類は様々な伝染病と戦っていました。流行は抑えられているものの、今だ治療法が見つからなかったり、予防法もない病気もあります。伝染病はいつどこで発生してもおかしくない病気です。

コロナもそうですが、これらのような伝染病にかからないようにするためには、日頃から生活習慣を改め、免疫力を高めることが一番大切になります。

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桃倉もも

中央大学卒。複数のメディアでライター経験あり。現在は不動産系メディアで投資を学んでます。

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