正月早々、おみくじで「凶」を引いちゃった!あなたならどうする!?

2016/01/01
放送作家 石原ヒサトシ

神社でおみくじを引いたら、な、な、なんと「凶」が出たっ!?

「ガーーーーーン!」最悪だ!お先真っ暗だ!どうすればいいんだ~~!

 

凶が当たった経験者にしか、この絶望感はわかりません。

 

でもちょっと待って下さい。

おみくじで凶を引くことはそんなに悪いことなのでしょうか?

 

実は、一概に悪いというわけでもないかもしれませんよ。

凶を引いたら?!

昔は、凶を引いたら厄が降りかかっているとして、滝行をするなど自分に苦行を課し厄払いをする人も多かったそうです。

凶を引いたらそれはもう一大事だったんですね。

 

もちろん、今でも滝行すれば良いのかもしれませんが、それはなかなか難しいので、現代では“プチ苦行”で厄を流す方法があるそうです。そのプチ苦行とは…

 

利き腕ではない方の手で(片手で)木の枝などに結ぶ。です。

 

えっ!そんなこと???

片手だけで細長くした紙を小枝などに巻きつけるのは困難。

かつての苦行はそんな形で簡略化されたそうです。(筆者も今年凶を引いてしまい、片手で結んできました)これで、凶を引いても安心ですね!

凶を引くことはそんなに悪いことなのか?

まず、おみくじの縁起が良いとされる順序を確認しておきましょう。

一般的には…

 

【7段階】

大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶

 

【12段階】

大吉>中吉>小吉>吉>半吉>小吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶

とされています。

 

うーん。12段階の半吉と小吉の差が分りにくいですね。どっちも、どっちな気がします。

 

神社によって異なる場合もあって、東京・浅草寺などでは、

大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶

という順序なのだそうです。

おみくじは神様からのメッセージ

そもそもおみくじは、神様があなたの今を言い当てているのではありません。

 

開くと中にはいろいろなことが書いてありますね?

その言葉は、あなたが、今までのように毎日過ごした場合の今後を占っているそうなんです。

 

例えば大吉でも、良くないことが書いてある場合もあります。

大凶でも、悪いことばかり書いてあるわけではないはずです。

 

良いことが書いてあれば、今のように毎日真面目に励めば、きっと良い方向へ導かれるでしょう…と受け取ることができます。

良いことが書いてあったからといってそれを鵜呑みにし、日頃の行いを怠ければ悪い方へ向かうかもしれません。

 

悪いことが書いてあれば、今の生活を改善し、より一層努力をするとか、焦らず好機を待った方が良いとか。

思考を巡らせなさい、というアドバイスと受け取ることもできます。

 

そう考えると案外悪いことが書かれてあるほうが励みになるかもしれません。

 

いずれにせよ、神様はおみくじを引いた人を良い方向へ導く手助けをしている

と考えたほうがいいでしょう。

引いたおみくじはどうする?

凶を引いたら、利き腕じゃない手で小枝などに結べばよい、と言いましたが

何を引いたにかかわらず、おみくじはどうするのが良いと思いますか?

 

A:持って帰るのが正しい?

B:神社の木の枝などに結ぶのが正しい?

 

答えは、どっちも正しい。です。

持ち帰ったら?

内容が良いおみくじは持ち帰り財布やバッグなどに入れて持ち歩く。こうすることで、より神様との距離が近くなるとされています。

凶をはじめ、良くない内容のおみくじでも、自分への戒めとして持ち歩くのも良いとされているそうです。

なぜ結ぶのか?

神社の木の枝や設置された結び所などに結ぶのには、どういう意味があるのでしょう?

実は元々、良い内容なら松の木に結んで「幸運を待つ」。

良くない内容なら杉の木に結んで「悪運が過ぎるように」。

というように願をかけていたとされています。

おみくじの疑問

何度引いてもいい?

良いおみくじが出るまで引き続けるのは神様に対し失礼にあたります。

どうしても再チャレンジしたい場合は最低でも一日あけること。

おみくじの期限は一年?

持ち帰って一年保管したら神社の札所に納めると良いとも言われますが、気に入ったおみくじは何年持っていてもかまわないそうです。

ちなみに筆者は、数年前、高尾山薬王院で引いた、第一大吉を大切に財布の中に入れて持ち歩いています。

実際のおみくじ
よく読むと、大吉なのに「油断すんなよ」と戒められています…。

数ある中から選んだひとつのおみくじ。

そこに書かれた言葉は、神様とあなたをつなげる偶然ではない必然のメッセージなんですね。

353141
月刊京都 709号 白川書院

 

この記事が気に入ったらいいね!しよう

放送作家 石原ヒサトシ
この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

放送作家 石原ヒサトシが書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop