近年、日本でも浸透し、今やバレンタインデーを超えて1100億円以上の経済効果を生むビッグイベントとなりました。しかし、そんなハロウィンですが、その起源にはとても恐ろしい事実が。
今から盛り上がるハロウィンに水を差す怖い部分だけをピックアップしてお教えしましょう。
「トリック・オア・トリート」と死者の関係
まず、「ハロウィン」というのは、「All Hallows Eve(諸聖人の日の前夜祭)」という言葉が語源となり、なまっていきできた言葉。その起源は古代ケルトまで遡ります。古代ケルトの年末であった10月31日に死者の霊や悪霊が子供をさらったりし、その魔除けの為に司祭が作物と動物の犠牲を捧げた事が元となっています。
そして、かわいい子供たちが「お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ!」という「トリック・オア・トリート」の起源は古代ケルトの11月2日の「死者の日」に始まりました。
その日は古代ケルトの人たちが、悪い魂がいる“煉獄”の死者に祈りを捧げる日。そんなこの日に子供たちは「ソウル・ケーキ」と呼ばれる霊魂を天国に導く為のケーキをもらいに家々を回って、このソウル・ケーキで霊魂を天国へ送っていたのです。
そして…これが形を変え今の「トリック・オア・トリート」の形になっています。
「ジャック・オー・ランタン」と彷徨い続ける魂
ハロウィンの代名詞となっているかぼちゃのランタンである「ジャック・オー・ランタン」。
ここにも恐ろしい真実が隠されています。
このランタンの由来は、“嘘つきジャック”。ジャックは農夫でハロウィンの夜に酒を飲みまくりベロベロになったときに悪魔と出会います。その悪魔に「魂をあげるから、酒を一杯飲ませてほしい。」と提案。悪魔はこれを承諾し、自身をコインに変えます。
しかし、ジャックはこの悪魔を十字架で封印し、自分の魂を10年間取りに来ない事を条件に開放しました。
その約束から10年後…
悪魔は約束が切れると、再びジャックの前に現れ、ジャックの魂を取ろうとしました。しかし、ジャックはこの時も悪魔を封印。
「おれの魂を取るな!!」とジャックは悪魔に言い、悪魔はこれを承諾しジャックから解放されました。そしてこの時、ジャックと悪魔の間に“永遠に魂を取らない”という契約が成立。
時が経ち…
ジャックは年を重ねて死んでしまいます。しかし、嘘ばかりつき、行いの悪いジャックは天国へ行けないことに。さらに、悪魔と契約を果たしている為に、地獄へも行けない。そして、ジャックは“この世とあの世の境目”に取り残される事になったのです。ジャックはお願いとして、悪魔に“地獄の炎”を分けてもらい、カブの中に入れて永遠に続く闇を照らすランタンを作りました。これが、「ジャック・オー・ランタン」の起源。
そしてジャックの魂は彷徨い続けているのです・・・そう・・・今も。
本当の「ジャック・オー・ランタン」
ジャックの話を見て、「かぼちゃじゃなくて、カブなの?」と思った人が多いのではないでしょうか?実はこれは、あまりアメリカ人がかぶに親しみがなかった為、かぼちゃに変わったのだと言います。
そして、本当の「ジャック・オー・ランタン」がこちら
Twitterより @UglyFruitAndVeg
ジャックの苦しみが伝わってきそうなこのランタンが、伝統的な「ジャック・オー・ランタン」です。この話を周りに言うかはあなた次第ですが、ハロウィンの本来の形を知りつつ、楽しんでください。
何も知らないでバカ騒ぎする人たちを、彷徨うジャックは見ているのかもしれません